韓国でも人気の作家、村上春樹氏(72)が菅義偉首相の新型コロナウイルスの感染状況をめぐる発言に「”見たいものだけ見ている”と批判した」と韓国メディアが大々的に報じた。

 去る29日、ラジオ番組「村上RADIO」の「今日の言葉」コーナーで村上氏は菅首相の言葉を取り上げ、「われらが菅義偉首相のお言葉です。7月のオリンピック開会式直前にIOC総会で新型コロナに関して、このように言っています。『新型コロナの感染拡大は、世界で一進一退を繰り返していますが、長いトンネルに出口が見え始めています』」とした上で、「あのですね…もし出口が本当に見えていたんだとしたら、菅さんはお年の割に、すごく視力がいいんでしょうね。僕はね、菅さんと同い年だけど、出口なんて全然見えていません。この人、聞く耳はあまり持たないみたいだけど、目だけはいいのかもしれない。あるいは、見たいものだけ見ているのかもしれない。どちらでしょうね?」と、皮肉まじりに菅首相を批判した。

 韓国メディア「聯合ニュース」は、村上氏によるこの発言を取り上た上で、「ことし72歳の村上氏は、自身と同じ年齢の菅首相をこれまでに何度も狙撃してきた」と報じた。

 これを前に村上氏は、昨年9月に就任した菅首相が安保法制定や科学の軍事的利用などを批判してきた学者6人の日本学術会議任命を拒否した後、昨年12月フランス日刊紙「リベラシオン」とのインタビューで「批判を受けたら(それには応えず)別の批判を投げ返している。方法として恥ずべきこと。日本の首相さえ、そうやってふるまっている」と菅首相を批判していた。

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