(画像提供:wowkorea)
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武装勢力「タリバン」がアフガニスタンの首都を占領した時、韓国政府は軍用機を派遣し数百人の難民を救出した。”Kマスコミ”は日本よりも素早く大勢の難民を救出したと大々的に報じ、「日本より優れた韓国の人道主義」を自慢した。

ユン・ソイ の最新ニュースまとめ

しかし、難民を警戒する韓国国内の世論も根強く、難民は「難民」ではなく「特別功労者」として入国した。適当な数の難民を受け入れ、名分と実利を求めた「日本の賢さ」に感嘆する声もあった。

もしも日本に何かが発生し、韓国が日本の難民を受け入れることになるなら、そこまでの警戒感はなかったはず。しかし、イスラム諸国からの難民は文化的な違いが多すぎて、その受け入れに関して”人道主義”韓国にも反対が多い。

今回紹介する韓国の時事漫画の中、漫画家ユン・ソイン氏は「悪いことは悪い人がやること」との命題に疑問を投げかける。映画とは違って、「現実で悪いことをするのは意外と優しい人が多い」と力説する。

優しい顔のベネズエラの大統領がそうであり、中国の文化大革命の時、文化人を抹殺した紅衛兵の子供たちも、優しい人だったはず。カンボジアのポル・ポト政権下でキリング・フィールドの虐殺を行った少年たちも一人一人は優しい。

前述のこととは違って戦時の話ではあるが、米軍の軍艦に対して爆弾と化した飛行機を操縦し、自ら身をぶつける恐ろしい作戦を遂行した神風特攻隊の青年たちも、「一人一人はみんな優しかったんだろう」とのことだ。

韓国人がイスラム難民に対して心配しているのは、宗教のために過激な行動を行う文化を恐れているからだ。絶えない爆弾テロも、実行犯は自分の神や両親を愛する優しい少年だ。

作家は「このように優しく綺麗な心が集まって」いるのに、爆弾テロのような「悲惨なことが起きる」現実を描いている。また、「人間は非常に複雑」であり、「善と悪に簡単には分けられない」ことも省察している。そのあげく、このような結論を出す。

「善悪より、安全かどうかを判断するべき」

韓国の中では、作家のように難民の受け入れを心配する人に対して、「あなたの家族が難民になったと考えてみろ」や「共感能力は何処に行った?」と非難する声も絶えない。

毎日のようにスペクタクルな変化が起きている今の韓国。日本が静的な(Static)社会なら、韓国は動的な(Dynamic)社会である。

この時事マンガの最後には、韓国社会の激しい変化の中、韓国人が享受している「安全と豊かさ」がいつまで続くだろうか、と独白する作家自身の姿も描かれている。

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