”いじめ問題”で韓国バレー界追放の双子姉妹、「ギリシャ移籍反対」バレーボール協会に訴訟を検討していた

韓国で校内暴力が問題となりバレーボール界から追放後、ギリシャに移籍する韓国女子バレーボール選手イ・ジェヨン、イ・ダヨン双子姉妹が、国際移籍同意書（ITC）の発行を拒否していた大韓バレーボール協会を相手取り、法的措置を検討していた事実が判明した。

イ・ジェヨン の最新ニュースまとめ

　国会文化体育観光委員長のイ・チェイク「国民のが力」議員は、「1日、報道資料を通じてこのような事実が確認された」と明らかにした。

　イ議員が大韓バレーボール協会から提出された資料によると、イ・ジェヨン、イ・ダヨン双子姉妹の法律代理人だった法務法人世宗は先月8日、大韓バレーボール協会に公文書を送付した。大韓バレーボール協会から双子姉妹に対する国際移籍同意書（ITC）の発行を拒否されたため、これと関連して質疑したものだ。

　当時、ギリシャの女子バレーボールチーム「PAOK」は大韓バレーボール協会に対して、2人の選手に対するITC発行を求めたが、関連規定に基づいて発行を拒否していた。

　法務法人世宗は公文書で、「大韓バレーボール協会が韓国代表の選抜から2人の選手を無期限除外し、ITC発行要請にもかかわらず発行していない」とし、「協会の移籍同意書発行拒否は2人の選手の校内暴力問題によるものだが、十数年前の確認もされていないことを理由に、過度に不利益を与えたのは非常に不当だ」と指摘。また「両選手の不当性を明らかにするため、深刻な法的措置を考慮している」と明らかにした。ITC発行を拒否していた大韓バレーボール協会を相手取って訴訟も辞さないという意思をほのめかしたものだ。

　これに対して、大韓バレーボール協会は「両選手が校内暴力騒動中に自ら認めており、理由を説明する必要がない状況なので、規定に基づいて海外移籍に同意することはできない」として、従来の立場を繰り返した。

　特に、協会は「プロ選手や実業団選手に復帰しようとする場合、規定上、阻むことはできないが、校内暴力をめぐる議論に対する国民の強い非難に対して、きちんとした謝罪なく離れたため、チームが負担を感じて、現実的に復帰は不可能だろう」と、両選手の今後の国内復帰の可能性を一蹴した。

　大韓バレーボール協会は最後まで反対の意思を示していたが、国際バレーボール連盟（FIVB）はイ・ジェヨン、イ・ダヨン選手に対するITCを職権承認した。そのため、両選手はギリシャへの移籍手続きを終えた状況だ。

　一方、韓国国内の世論は冷ややかだ。 SNSに謝罪文を掲載したものの、突然掲示物を削除して訴訟手続きを踏むなど、本当の謝罪はなかったという指摘だ。

　イ議員は「誰でも人生でミスをすることはあるが、真摯な反省とそれに伴う謝罪が重要なもの」とし「双子姉妹のギリシャ移籍強行は校内暴力騒動に対する国民の怒りを無視した行為」と批判した。