朝鮮メディアの朝鮮中央テレビは3日、「ケチョンジュル(開天節)の記念行事がダングン(檀君)陵の前で行われた」とし、朝鮮社会民主党のパク・ヨンイル(朴容日)中央委員会委員長をはじめ、祖国統一民主主義戦線中央委員会議長、檀君民族統一協議会、関連幹部、ピョンヤン(平壌)市の労働者が出席したと報じた。
行事は檀君祭と、天道教青友党のリ・ミョンチョル(李明哲)中央委員会委員長による記念報告の順で進められた。
北朝鮮は開天節を祝日には指定していない。しかし、1993年に平壌市カンドンン(江東)郡で、檀君陵が発掘された後からは、檀君を神話的な人物ではなく実在の人物と評価し、朝鮮半島の歴史で北朝鮮の正統性を強調してきた。
このため、一昨年まで毎年平壌の檀君陵で檀君祭を開催し、そのニュースを当日に報道してきた。南北関係が良好な年には、韓国側と共同記念行事を開いたり、決議文を発表したりもした。
しかし、昨年は異例にも開天節の行事を開催したという知らせを伝えなかった。昨年は北朝鮮が新型コロナの拡散を憂慮し、対面行事を最小化したものと思われる。
今年に入り北朝鮮は、1月の第8回党大会を皮切りに、先月の政権樹立73周年の閲兵式(軍事パレード)に至るまで、さまざまな対面行事を開催した。コロナ禍でも防疫面で自信のある様子を見せた。
北朝鮮は最近まで、世界保健機関(WHO)に「自国内の新型コロナによる感染者は1人もいない」と報告している。
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