ソウル市は5日、こうした内容を骨子とする「ソウル市下水道使用条例」を9月30日に改正・公布し、来年1月1日から料金減免を開始すると発表した。
流出地下水は、建物の新築時や地下鉄工事などで地下空間を開発する時に自然に流れ出る地下水だ。ソウル市では、毎年2400万トンの地下水が活用されず、下水道に捨てられている。これを活用した場合、下水処理費用は年間約259億ウォン、下水道料金は年間96億ウォンを削減することができる。
特に、大規模な地下開発で流出する地下水量は、10年前より約18%増加した。このため水質が良好な地下水が下水処理場に流入し、施設に余分な負荷をかけており、不必要な予算浪費の原因になっているというのがソウル市の説明だ。
これまで、建築物の清掃や冷暖房、造園用水などに流出地下水を活用しても特に恩恵がなく、流出地下水活用への関心が小さかったため、今回の条例改正で活用率の低い大規模マンションなどの民間建築物での活用が増えるものと見られる。
ソウル市水循環安全局のハン・ユソク局長は「気候危機に備え、流出地下水の活用は必要な事業で、きれいな地下水が下水道にそのまま捨てられないように地下水活用政策を積極的に推進する」と述べた。
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