山東省済南市の湧水「趵突泉（しゃくとつせん）」の水位が1966年以来最高に＝中国報道

中国・山東省の済南市によると7日、同市にある湧水「趵突泉 （しゃくとつせん）」の地下水位が30.04mに達し、1966年以降では最高水位となった。

　済南市は湧水が多いことで知られ、市内に640以上の湧水がある。その中でも趵突泉は最も有名で、中国国内では「天下第一泉」と呼ばれている。

　済南市の湧水は毎年10月から次の年の6月までが渇水期とされる。しかし、今年は相次ぐ豪雨のため、市内の平均降水量が例年の約1.5倍に達しており、その影響で湧水の水位が上昇し続けている。

　済南市の水務局によると、 趵突泉の水位は9月初めに29mを超えた。その後も20日連続で水位が上がり、今月6日に30.04mに達したという。

　これまでの記録によると、趵突泉の水位は1964年に33.92m、1965年に32.16mまで上昇したことがある。最近では2010年9月に30.01mを記録している。