韓国独自開発ロケット「ヌリ号」軌道投入に失敗、残された課題は?(画像提供:wowkorea)
韓国独自開発ロケット「ヌリ号」軌道投入に失敗、残された課題は?(画像提供:wowkorea)
韓国初となる国産の人工衛星ロケット「ヌリ号」(KSLV-II)が、21日午後5時、離陸後1段、ペアリング、2段分離など、すべての飛行手順を正常に終えた。しかし、最終的な目標である衛星の軌道投入に失敗し「100%成功」は来年5月に予定されている、2回目の打ち上げに持ち越された。

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次の挑戦で、100%成功させるために残された課題は何だろうか。

韓国航空宇宙研究院コ・ジョンファン本部長は会見で、「3段飛行が40〜50秒早く終了したことがわかった」とし「エンジン早期終了の原因は、いくつか考えられる。タンク内部の圧力不足、燃焼終了命令のミスなどの原因が考えられるが、正確なことは、計測データを解析し、結論を出す」と説明した。

コ本部長は、計測データの分析に、数日はかかるだろうとしている。

科学技術情報通信部は、航空宇宙研究院の研究者と外部専門家が参加する発射調査委員会を構成し、3段目エンジンの早期終了の原因を正確に究明し、問題点を解決させ、来年5月2回目の打ち上げを行う予定である。

イ・サンリュル航空宇宙研究院長は「1段部75トン級エンジン4基が、実際の飛行で正常に動作するかどうかが最大の懸念だったが、完璧だった」とし「100%達成はできなかったが、重要な部分は成し遂げた」と評価した。

イム・へスク科技情報通信部長官は、「ヌリ号発射に、たくさんの声援を送ってくださった国民に感謝する」とし「政府は、今日の結果を謙虚に受け入れ、不足部分を補いながら、更に努力し、国民と共に宇宙に向かう挑戦を諦めず、宇宙強国の夢が叶う日まで継続していく」と述べた。

専門家は、衛星の軌道定着失敗も、ヌリ号の最初の打ち上げを「成功」と評価した。

チェ・ヨンソク科学技術連合大学院大学教授(前韓国航空宇宙研究院長)は、「基本的に大成功である。打ち上げで確認したいのは、ヌリ号の性能と機能である。性能と機能は確実に確認できたと考える。最初の打ち上げでこの程度なら成功だ」と述べた。

チェ教授は「速度が不足し、軌道投入が失敗したとすれば、3段燃焼時間を増やし、衛星重量を減らせばよい。マイナーな調整」と説明した。

クォン・セジンKAIST人工衛星研究所長は「航空宇宙研究院は目標を高く設定したが、1〜2段がうまく機能したので、この程度なら成功」とし「運転過程での誤作動など、さまざまな原因が考えられているが、原因を把握し、来年5月の発射で補完し、本発射に万全を期すべきだ」と述べた。

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