パク・スヒョン青瓦台国民疎通首席秘書官は24日午前、Facebookに「ブリーフィングになかった大統領の話」をアップして「科学技術補佐官が『失敗したが頑張った』というコンセプトにトーンダウンされたバージョンへの演説修正を提案したが、大統領が(トーンダウンせず)直接演説文を修正した」と明らかにした。
文大統領は、衛星を軌道に投入することはできなかったが、1段、2段燃焼と分離、ペアリングまでは全て成功したので、度を過ぎない範囲で成果を最大限に祝う演説にしたいとして、「誇らしい」で始まる演説を行った。
今回のヌリ号打ち上げ前から大統領府は失敗を憂慮していたと伝えられている。3月25日の3次燃焼試験の場合は、既に1次と2次燃焼試験が成功していたので成功する確率が高かった。一方で、今月のヌリ号打ち上げは1-2-3段の完全体が組み立てられ宇宙に発射される「初の」飛行試験であった。世界的にも成功率が30%に満たない中で、大統領の現場見学をどうするかという時点から悩みが多かったという。
それでも文大統領は15日、参謀会議で「たとえヌリ号の打ち上げが失敗しても、宇宙開発は失敗を通して貴重な経験を蓄積することで成功する。つまり最終的には時間の問題」とし「世界的に初の打ち上げは成功する確率が低いが、失敗しても継続的な宇宙開発の課題を奨励するためにヌリ号打ち上げの現場行きを決めた」と述べた。また、失敗しても直接ライブ配信の演説で、技術の蓄積と宇宙開発の課題の意味を伝えるという意志も明らかにしたと伝えられる。
文大統領は3月25日ヌリ号発射体1段の3次最終燃焼試験前に科学技術補佐官を呼び出して演説の修正を説得したという。科学技術補佐官が「今やヌリ号は10月になれば、模擬衛星を積んで宇宙に飛んでいくことになります」という部分で「模擬衛星を積んで」というフレーズを削除したほうが良いと提案したが、文大統領がこの部分は必要だと強調した。
パク首席は、科学技術補佐官は実際の衛星でもないのに敢えて言及する必要はないし、発射体の燃焼試験の成功に焦点を当てて考えたが、文大統領は発射体の打ち上げとなれば国民は何のためかと気になるはずだとし、高価な本当の衛星ではなく模擬衛星を積むと知らせなければならないと言っていたと述べた。
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