去る3日、韓国のテレビニュース番組「JTBCニュースルーム」は事件当日のようすが撮られた37分ほどの防犯カメラ映像を入手し、一部を公開した。
公開された映像で恋人のA(31)は去る7月25日未明、意識を失った彼女ファンさんを引きずって建物1階のエレベーターに乗りこんだ。Aはファンさんの上半身を両腕で引っ張っているが、この過程でファンさんの首が前後に折れているようすだ。引きずられるファンさんが通り過ぎた跡には血痕が鮮明に残っている。
ファンさんが住んでいた8階に到着したがAは再び1階の下のロビー階を押して、ファンさんを引きずってまた降りた。エレベーターに出入りするたびにファンさんの首が前後に折れ曲がり、額が床にぶつかったりもした。
検察は公訴状に「4回にわたる暴力行為で頭の骨や脳、首に損傷を与え、死に至らせた」と記した。ファンさんの母親は「Aがずっと引きずりながら応急措置を取らず、また(娘の体を)落とした」と主張した。
けんかは家の中でまず起こったことがわかった。Aが自分を捕まえるファンさんをベッドの上に押し倒すと、ファンさんは裸足で追いかけてきてAの髪の毛をつかんだ。その後、Aはファンさんを壁に10回ほど押し付けた。
けんかしていて外の駐車場に向かう際にもAの暴行は続いた。2人は再び建物へ戻るが、その後ファンさんが意識を失い、引きずられたと見られる。
Aは当時、119番の救急通報をしながら暴行については触れなかった。記録に残っているAの通報音声でAは「私が頭を動かそうとして突いたが、彼女が酒を飲み過ぎて気絶した」と述べた。ファンさんの母親は「嘘の通報をして、私たちの子どもを救える時間をすべて逃してしまった」と主張した。
Aは去る9月、傷害致死容疑で拘束されたが、ファンさんの遺族は立場文を通じて「殺人罪の未適用」の捜査結果に対する無念さを吐露した。遺族側は「法が認める最大限の求刑を通じて、悲惨な形で死んでいった被害者と、我々遺族の心からの恨みと無念を晴らしてほしい」と訴えた。
ファンさんは去る7月25日、恋人だったAに頭など体を数回殴られた後、意識を失って倒れて昏睡状態となったが、9月17日に死亡した。
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