韓国の文在寅大統領はヨーロッパ巡訪日程の最終日、中央ヨーロッパの国々と次々と首脳会談を行なった(画像提供:wowkorea)
韓国の文在寅大統領はヨーロッパ巡訪日程の最終日、中央ヨーロッパの国々と次々と首脳会談を行なった(画像提供:wowkorea)
韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領はヨーロッパ巡訪日程の最終日、中央ヨーロッパの国々と次々と首脳会談を行ない、原子力発電・水素経済・ICT(情報通信技術)分野などにおいて協力を強化することに合意した。

EU(ヨーロッパ連合)地域で新たな製造業の中心地として浮上している中央ヨーロッパの国々との協力を拡大して経済地平を拡げ、新型コロナウイルス感染症事態以降の経済回復に必要な動力を確保するという構想である。

今月3日(現地時間)韓・ハンガリー首脳会談を行なった文大統領は、巡訪の最終日である4日にもスロバキア・ポーランド・チェコの首脳とそれぞれ単独の首脳会談を行なった。

文大統領はこの日の午前、ハンガリー・ブダペストで開かれた「ヴィシェグラード(V4)サミット」に出席した。V4は、1991年ハンガリーで結成されたポーランド・チェコ・ハンガリー・スロバキアの中央ヨーロッパ4か国の協議体である。

文大統領はこのサミットで「ヴィシェグラード・グループの基礎科学力と、韓国のICTなどの応用化学経済力を合わせれば、4次産業革命時代を共にリードしていくことになるだろう」と語った。韓国とV4は、よりよいデジタル・グリーン転換を実現するために、科学技術の共同研究など4次産業革命・革新分野における協力を深めていくことで合意した。

特に、カーボンニュートラル(炭素中立)に備える過程で新成長動力を築くために、水素経済などのエネルギー・インフラ分野で多様な協力方案を模索していく予定である。

また文大統領は「V4の経済成長のために、中・東部ヨーロッパのインフラを発展させるべきだ」ということに共感し、原発・空港・高速道路など交通・インフラ協力も増やしていくことにした。特にV4国家をつなぐ高速鉄道建設構想において共感の輪を形成した。

V4の首脳たちは、サミット後に採択した共同声明を通して「パンムンジョム(板門店)宣言・ピョンヤン(平壌)共同宣言など、これまでの合意を忠実に履行することが重要だ」ということに合意した。

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