6日の読売新聞は岸田文雄首相が前日、新外相に林元大臣を起用する意向を与党幹部陣に伝えたと報道した。
正式任命は今月10日の第2次岸田内閣発足に合わせて行われる予定だ。
先月4日に就任した岸田首相は、先月31日の総選挙によって衆議院が新たに構成されたことで今月10日に召集される特別国会で首相に再指名された後、第2次内閣を発足させる予定だ。
第2次岸田内閣では、外相以外の閣僚ポストは第1次内閣の閣僚が留任するものと見られている。
林元大臣は岸田首相が率いてきた自民党内の派閥である宏池会(別名 岸田派)で座長を務めている。
東京出身の林元大臣は東京大学法学部とハーバード大学のケネディスクール(公共政策大学院)を卒業後に三井物産などでの会社員生活を経て1995年の参議院選挙で初当選し、今回の衆議院選挙で5期目の当選を果たした。
父は中曾根内閣で厚生労働相を務めた林義郎氏(1927~2017、衆議院当選11回)だ。
林義郎氏の息子である林芳正元大臣は2008年の福田内閣で防衛相、2009年の麻生内閣で経済再生担当相、2012年2月に始まった第2次安倍内閣で農林水産相と文部科学相を務めた。
林元大臣が文部科学相だった2018年3月、日本政府は竹島が日本固有の領土だとする高校学習指導要領を確定および告示した。
第2次安倍内閣が誕生した2012年の自民党総裁選挙に出馬した林元大臣は今年8月に参議院議員を辞職した後、今回の衆議院総選挙で山口3区から出馬し、当選した。
自民党内部では林元大臣が衆議院では初当選議員であるため、外相を任せるには時期尚早だという意見も出たという。
こうした背景から小野寺五典元防衛相が下馬評に上がったりもしたが、岸田首相は結局、林元大臣を外相として起用することを決めたものとみられる。
読売新聞は「尖閣諸島の領有権をめぐる中国との対立、北朝鮮の繰り返される弾道ミサイル試験発射、韓国およびロシアなどとの懸案、在日米軍駐留費用分担交渉などの外交課題が山積になっている」とし、「岸田首相が側近で政策通と呼ばれる林元大臣を外相に起用する背景には、これらの課題に対する対応態勢を強化しようという意図がある」と分析した。
一方、岸田首相は茂木元外相の自民党幹事長起用によって空席になった外相ポストを今月4日から兼任している。
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