民主化後、最も予測困難な大統領選挙[外信が見た韓国](画像提供:wowkorea)
民主化後、最も予測困難な大統領選挙[外信が見た韓国](画像提供:wowkorea)
今月5日、大統領選の国民の力の候補にユン・ソギョル元検察総長が選出された。ユン候補は同日、大統領選候補を選ぶために開かれた全党大会において最終得票率47.85%で1位を占め、本選進出を確定した。これによりユン候補は、民主党大統領選候補のイ・ジェミョン元京畿道(キョンギド)知事と競うことになった。

 外信も本格的に幕を開けた韓国の大統領選競争に注目している。 ブルームバーグ通信は、ユン候補がムン・ジェイン大統領のいわゆる「積弊追放」のために検察総長に任命されたが、チョ・グク元法務部長官を狙った捜査により結局辞任に追い込まれた一連の過程を詳しく説明した。

 外信は、今回の大統領選挙の主な争点として、ドラマ「イカゲーム」で強調された貧富の格差や暴騰した住宅価格などを挙げた。実際、イ候補は全国民の基本所得制の実施を約束し、低価格の公共賃貸住宅の供給を主張するなど破格的な公約を掲げた。ユン候補も若者のための「青年原価住宅」を任期中に30万戸供給するという政策を打ち出している。

 貧富の格差を克服して住宅価格を安定させるという点で両候補は似ているが、対北朝鮮観では差があると日本経済新聞は指摘した。同紙は、イ候補が北朝鮮との関係改善を最優先にする点で現政権の路線を継承する一方、ユン候補は米韓関係強化に重点を置いてクワッド(米国、日本、インド、オーストラリア4カ国協議体)に加入する可能性があるとした言及を紹介した。

 特に、日経はユン候補が安保のための日本との関係改善が必要だと主張した点に注目した。これに先立ちユン候補は日本について「自由民主主義と市場経済価値を共有する隣人」とし「主権と歴史に関連することは堂々とした立場を堅持するが、共栄の未来のための新しいビジョンを首脳会談を通じて盛り込みたい」と明らかにしている。

 外信は、今回の大統領選挙を興味深く見ている。社会的葛藤が深まり、両党支持者の意見が極端に分かれて、誰が大統領になるのか予測するのが難しいということだ。ブルームバーグは「韓国の今回の大統領選挙は、1980年後半に民主化を成し遂げた後、最も予測が難しい選挙だ」と描写した。
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