野党の尹錫悦候補(左)と与党の李在明候補(右)(画像提供:wowkorea)
野党の尹錫悦候補(左)と与党の李在明候補(右)(画像提供:wowkorea)
イ・ジェミョン(李在明)共に民主党(与党)大統領選候補は8日、ユン・ソンニョル(尹錫悦)国民の力(野党第一党)大統領選候補に向けて1対1での討論を提案した。与党と野党第一党の候補が膝を突き合わせて民生を議論しようということだ。大統領選競争の戦線を‘疑惑攻勢’から‘政策対決’に転換させようという布石と思われる。行政経験と政策理解力、討論力で尹候補より優位にあるという自信感に基づく攻勢でもある。

一方、尹候補は、自身を取り巻く告発をめぐるけしかけ疑惑はもちろん、李候補によるテジャンドン(大庄洞)開発の特恵疑惑に対する特検実施を並行しようという、いわゆる‘2つの特別検察(特検)’を事実上提案した。尹候補はこの日、国民の力最高委員会での発言で、今回の大統領選挙を「大庄洞ゲートの本体と戦う腐敗との争い」と規定した。尹候補はこの日公開されたメディアとのインタビューで、大庄洞開発と告発けしかけ疑惑に対する同時特検を受け入れることができるという考えを明らかにした。特検を拒否している与党を圧迫する一方、自ら疑惑に臆することがないことを示す戦略と分析される。

李候補はこの日の午前、共に民主党選挙対策委員会の会議に出席し「尹候補にこの国の未来および国民の生活をめぐり、真剣に議論する1対1の会合を提案する」と述べた。李候補は「会合を通じて国民の力を含む野党が主張し、共に民主党も同意する民生改革案が多く出てくるだろう。競争し、論争のある部分は除いても合意できる部分は迅速に合意して、小さな進展でも今回の通常国会で実現できればと思う」と述べた。

さらに政策討論も提案した。李候補は「必要な情報を提供するという側面で、各自が持つ哲学と価値、ビジョンと政策、実力と実績を随時論争できる場として、週1回程度は政策討論の場を一度持ってみようという提案もあらためてする。今回の大統領選挙の過程が歴代で最も多くの政策討論が行われ、未来について希望とビジョンを論争する場になったという評価を受けられたらと思う」と述べた。

尹候補はこの日報道された朝鮮日報とのインタビューで「大庄洞開発疑惑と告発けしかけ疑惑に対する同時特検を受け入れる考えはあるか」との質問に「それはいい。特検でしっかり究明してみよう」と答えた。尹候補はこれに先立ち、大統領選候補に選出された5日の放送のインタビューでも、「与党で2つ(大庄洞開発疑惑、告発けしかけ疑惑)の特検を実施しようと言うなら、いくらでも可能で徹底的に捜査してほしい」と述べた。

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