チャン・グンソク=3日、ソウル(聯合)
チャン・グンソク=3日、ソウル(聯合)
イ・ジュンイク監督の新作映画『楽しい人生』は、どこにでもいる40代中年男性3人がロックバンドを再結成し、コンサートを行うまでを描いている。
チョン・ジニョン、キム・ユンソク、キム・サンホといった、平凡な容貌に優れた演技力を備えた中年俳優の中にあって、若手のチャン・グンソクがきらきらと輝くはつらつさを見せている。

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映画の中ではぐっと成長した青年の姿を見せているチャン・グンソクだが、実際に会ってみると依然として美少年の面影を残していた。
演じるヒョンジュンは、ロックバンド<活火山>の元メンバーの息子で、映画の活力の素となるだけでなく、若年層と中年層をつなぐ役としても重要な位置を占めている。男性美を感じさせるルックス、“絵になる”ギターの腕前、そして何より驚くべきボーカルの実力。
試写会で映画が公開されて以来、本当に本人が歌っているのかと聞かれることが多いというが、チャン・グンソクはミュージカルの舞台にも2度立った経験のある俳優だ。とにかく女性ファンの視線が集中するが、イ・ジュンイク監督は「グンソクばかりに目が向かないよう、出演シーンを制限した」と冗談まじりに話している。そこでチャン・グンソクは「1カットでも多く映ろうと、かなり悩みましたよ」と笑う。観客にヒョンジュンをもっとよく理解してもらおうと、自らが作ったシーンもあるのだとか。

自身を「ようやく足の指を動かせられるようになった赤ん坊くらいの俳優」と評したチャン・グンソクは、『楽しい人生』の撮影は一生忘れられない大切な経験だったと振り返り、共演した3人の先輩全員が指導者だと語った。「先輩たちは夢をかなえて生きていて、自信感から表れる柔軟さがある。毎日夜通しバンドの練習をして、一緒に酒を飲んで、サンダル履きで気楽に外に出ていって食事をしてくるような人たちなんですよ」

また、この映画は「したいことをして生きていますか、それともすべきことをして生きていますか」と問いかける映画だと紹介し、自らも撮影中にこの問いかけを胸に抱いていたと打ち明けた。「中学生のころに自分から望んで演技を始めました。でもある日、今幸せかと自分に問いかけたみたら、見えないものに向かって階段を数え切れないほど上り、余裕もなく生きていたことに気付いたんです」。楽しい人生について自問したり先輩らに問いかけた結果、今はゆとりを見つけたと話し、イ・ジュンイク監督と共演者からは決してお金で買えないものを学んだと、満足そうに語った。

チャン・グンソクはテレビコマーシャルやシチュエーション・コメディー『ノンストップ』への出演で顔と名前が知られるようになったが、「俳優」としてではなく、かわいらしい「タレント」としてのイメージで見られていただけではないかと、自らを分析する。『ノンストップ』終了後、それまでは自分に当てられていたスポットライトが他人に向けられるようなりスランプを経験し、希望する大学にも合格できず、何をすべきか分からなくなった時期もあったという。そんな頃にミュージカルを経験し少しずつ自信を取り戻し、ドラマ『黄真伊』に出演し初めて俳優として認知された気がしたという。今回の映画『楽しい人生』で、そうした感情をさらに強く感じたというが、あくまでこれが最終目的ではないと、力強い目を見せた。

将来はどんな俳優になりたいかと尋ねると、「純粋でいられたらいいですね。40歳になっても60歳になっても謙遜と情熱を忘れない俳優になりたい。これまで過不足なく、自分が望む演技をしているということだけでも、今はとても幸せです」と答えた。

映画『楽しい人生』は、13日に韓国で封切られる。

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