秋美愛、共に民主党名誉選挙対策委員長(画像提供:wowkorea)
秋美愛、共に民主党名誉選挙対策委員長(画像提供:wowkorea)
韓国革新系の執権与党「共に民主党」チュ・ミエ(秋美愛)名誉選挙対策委員長がムン・ジェイン(文在寅)政府の外交政策を批判した保守系の最大野党「国民の力」ユン・ソンニョル(尹錫悦、ユン・ソクヨル、ユン・ソギョル)大統領選候補に対し「外交のABCも知らないなら、大統領への欲心を捨てろ」と主張した。

秋委員長は14日、フェイスブックを通じて、尹候補が最近、ソウル外信記者クラブの招請懇談会で述べた外交政策関連発言について批判した。

秋委員長は「尹候補の外信記者会見は惨憺(さんたん)たるものだ。過去、オバマ元米国大統領がパク・クネ(朴槿恵)元大統領をずっと同情に満ちた目で見つめながら『気の毒な朴大統領(Poor President)は質問が何か覚えていない』と言うので、国の恥だった場面が思い浮かんだ」と尹候補が最近、ソウル外信記者クラブの招請懇談会で述べた外交政策関連発言を指摘した。

秋委員長は「文在寅政府が国内問題を対日関係に利用した」という尹候補の主張に対し「慰安婦交渉に対する再検討や日本の経済報復に対する強硬対応を念頭に置いた批判のようだ。しかし、慰安婦交渉は朴槿恵政府の大きなミスであり、失敗だった」と反論した。

続いて「日本の経済報復のきっかけになったのは司法府の判決だった。当時、安倍首相が長期執権のため、右傾化した日本国内の民族主義を刺激する報復外交を駆使したものだ。尹候補は原因提供者と被害結果の前後を変え、日本極右の主張と同じ考えを述べている」と指摘した。

さらに「韓日が未来を志向するなら、過去の歴史問題もしっかり整理されるとし、利益優先の実用主義を示した。しかし、こうした姿勢は日本の利益に合わせて顔色をうかがう卑屈さであり、決して実用外交ではない」と付け加えた。

秋委員長は尹候補が国連軍司令部の無力化を理由に文大統領の「終戦宣言」に反対するという考えを明らかにしたことについては「国連軍司令部は休戦協定違反に対するいかなる法的制裁手段も持っていないため、終戦宣言をしたからといってさらに無力になることはない」と応酬した。

加えて「むしろ停戦協定違反可否に対する判定の是非や不服による衝突が拡大して火がつく可能性があるため、平和のための終戦宣言が必要だ」と主張した。

秋委員長は「サード(THAAD、終末高高度防衛ミサイル)は米軍の資産であり、米軍が運用するものだ」と尹候補がサード追加配置の可能性を残したことも非難した。

また「北朝鮮の非核化を主張しながら、朝鮮半島の非核化を基調とするバイデン政府と交渉できると言い、北朝鮮の非核化をめぐりパンムンジョム(板門店)で米韓朝の3者が定例的会談を行うべきだと主張しているが、北朝鮮が応じるわけがない」と述べた。

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