今回登場した配達専用の電動バイクは騒音や排気ガスがなく、最高速度が時速80キロに制限されているのが特徴。最近、オートバイの配達を巡りさまざまな問題が多発しているため、こうした問題の解決策になるか、注目を集めている。
16日、運送業界によると、今月初めからソウル市内の江南やソチョ(瑞草)エリアに、配達専用の電動バイクレンタルサービスが登場したという。このサービスを始めたのは、今年の6月に韓国で初めて電動キックボードのレンタルサービス「今日はライダー」を始めた ザ・スウィング(THE SWING)社だ。
同社では今月8日からソウル市の江南・瑞草エリアで電動バイクのレンタルサービスを開始し、200台の電動バイクを導入した。来年上半期中までには全国に展開し、5000台をレンタルする計画だという。
1日のレンタル料は最低1万7000ウォン(約1644円円)からで、7日のレンタルは1日最低1万6400ウォン(約1586円)から利用できる。7日、30日利用券だけでなく、長期レンタルも行っている。1日のレンタル商品にも有償の運送保険を付けているので、配達員が仕事があるときにだけ利用することも可能だ。
国土交通部によると、今年10月現在、ソウル市に登録された二輪車の数は45万753台。このうち、配達用バイクは約21万5000台(小規模事業者11万台、配達専門社5万5000台、専業配達員用3万5000台、クイックサービス用1万5000台)と推定される。
配達バイクによる騒音、加速・乱暴運転が深刻化する中で、業界でも電動バイクの導入が絶えず提起されてきた。従来のオートバイと違って、電動バイクは騒音がなく、粒子状物質や排気ガスも排出しないからだ。
一方で、一部では配達用のオートバイを電動バイクに切り替える例が出てきている。
韓国マクドナルドは2019年から今年まで、自社の配達サービス「マックデリバリー」で使用する1400台以上のオートバイを電動バイクに替えた。ソウル市も2025年までに、すべての配達用オートバイを電動バイクに替えると発表している。
しかし、電動バイクの実際の利用量が増えるかどうかは未知数だ。まだまだ電動バイクに対するライダーの認識と経験が少ないからだ。時速80キロの速度制限や、充電式バッテリーも電動バイクを避ける要因の一つになっている。
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