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キッシンジャー氏は21日(米国時間)、CNNのテレビ番組「GPS」に出演した。
キッシンジャー氏は同番組で「中国は今後10年間台湾を武力統一しないだろう。しかし、様々な方法を用いて台湾の実質的な自治能力を弱めるだろう」と主張した。
キッシンジャー氏は「現在(米国内において)誰もがタカ派になりたがっており、多数の国民が『世界制覇』が中国の最大目標だと考えている。だが実際には、中国がそれにより自動的にアメリカの競争相手になるわけではない。アメリカは対立を避けることを目標とすべきだ」と述べた。
先日行われた米中オンライン首脳会談については、バイデン大統領が「(これまでと)違う方向に進もうとしている」という見解を示した。
キッシンジャー氏は今年7月に行われた訪中50周年記念イベントにおいて、1971年に米中が歴史的接近に成功した前提条件は、米国が「一つの中国」と「中国が台湾を中国の一部だと見なす」ことを承認することにあったと発言。これが両国関係を築いた前提条件であり、アメリカはこの立場を変えないことを約束しているとした。そして、50年後の現在もそれは有効であると述べていた。
番組でキッシンジャー氏は「私は双方が次のような観点を持たなければならないと考える。それは、人類を守るため、同等の能力を持つ者の間では衝突してはならいということだ。だから、両者は違いを乗り越え、共存していかなければならない」と述べた。
米国が中国との関係改善に乗り出す可能性について問われると、キッシンジャー氏は「科学技術・経済の分野で、米中当局双方はお互いをライバルと見なしているが、世論もこれに同調している」とし、「米中双方がこのような態度を変更し、緊張関係を緩和していかなければならない」と強調。「人類滅亡のリスクを冒して勝負してはならない」と警告した。
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