シン・ハギュン の最新ニュースまとめ
『拍手する時に去れ』は、“韓国の三谷幸喜”と呼ばれるチャン・ジン監督によるシニカルなクライム・コメディ。“殺人事件捜査の生中継”という奇想天外な設定の自作戯曲を映画化したもので、韓国では観客動員250万人を突破したヒット作である。
始まりは、ある高級ホテルの1室で発見された美人コピーライターの死体。“犯罪のない社会作りキャンペーン”の一環で、この「美人コピーライター殺人事件」の捜査過程は、48時間生中継されることに。しかし、強面の検事(チャ・スンウォン)の執拗な尋問に、容疑者(シン・ハギュン)は無実を主張。さらにホテルのベルボーイや支配人、ガソリンスタンドの店員、日本人夫婦、盲目のマッサージ師ら個性豊かな証人が次々と現れたことから、事件は混乱を極め、一時は跳ね上がった視聴率も急降下。そして、事件は意外な結末へ…。
-オープニングシーンや設定自体はハリウッド的と感じるのですが、ところどころに非常にアジア的なものが取り入れられているのは、演出意図でしょうか。
<b>チャン・ジン監督</b>「オープニングのシーンについては、最初から構想があったんですね。ある女性の死という事実を、厳粛かつ高貴に映し、そこからどんどんズームアウトしていくと、関係のない人々がいて騒々しい現実的な世界があって…というふうに。
ハリウッドというよりは、ヨーロッパじゃないでしょうかね。ラース・フォン・トリアーのような…アジア的なものがあると感じられるのは、ムダン(霊媒師)といった、呪術のようなものが登場するからだと思います。」
-一部のBGMも、非常にアジア風だと思われますが…。
<b>チャン・ジン監督</b>「演出上、特に意図したわけではありません。ただ、映画自体が閉鎖的なミステリーなので、退屈させないよう、ところどころに印象的な音楽が使用されています。そういった曲に、アジア的な曲調のものが多かったのかもしれませんね。」
-『拍手する時に去れ』は戯曲を映画化されたそうですが、変化した部分は?
<b>チャン・ジン監督</b>「内容自体はまったく変わりません。ただ、映画と舞台では表現方法に少し違いがあります。舞台では象徴的、記号的に表現されるものを、映像では具体的に表しなければならないので、表現に多少の差はあると思います。」
-舞台と映画では、やはり違いますか。
<b>チャン・ジン監督</b>「90年代初頭くらいから、メディアのクロスオーバー化が進んで、演劇か映画か、というふうに分けることは無意味になっています。また、作家の立場としては、ストーリーテラーとして物語を創り上げることが第一なんですね。それが映画向きであれば映画化するし、舞台向きであれば舞台にする。問題は、それ自体の完成度でしょう。」
-「韓国の三谷幸喜」と呼ばれていらっしゃいますが、三谷幸喜さんをご存知ですか?
<b>チャン・ジン監督</b>「何度もお名前は耳にしていますし、『ラヂオの時間』は拝見しました。」
-この作品にもチャン・ジン作品常連のシン・ハギュンさんとチョン・ジェヨンさんが出演されていますが?
<b>チャン・ジン監督</b>「正直いって、そろそろ一緒にやりたくないんですが(笑)、他の俳優さんに回して断られた作品を、彼らが引き受けてくれてるもので(笑)。ただ、2人とも、もともと演技力のある俳優ですので、演技面では完全に信頼しています。シン・ハギュンは大学1年生の時、チョン・ジェヨンは高校3年生の時から何度も一緒に仕事をしていますが、毎回、新しい面を発見できますね。」
-キャスティングする際のポイントは?また、日本人の俳優さんが登場しましたが?
<b>チャン・ジン監督</b>「これは、出演する俳優全員にいえることですが、自分に必要とされるキャラクターをこなせるか、それに耐えうるだけの演技の幅があるか、ということですね。
日本人夫婦が登場する場面は、舞台では短かったので、韓国人の俳優が日本語でセリフを言ったんですが、映画では本物の日本の俳優さんを使うべきだと思ったので、オーディションを行いました。」
-次回作のご予定をお聞かせください。
<b>チャン・ジン監督</b>「カン・ウソク監督に頼まれて、『公共の敵』第3弾を執筆中です。2人ともスタイルが違うので、なかなか大変なのですが…今月中には書き上がるはずなので、そうしたら制作に入ります。
それから、私は5月末に結婚し、6月に新婚旅行に行って来まして、その間にこっそり1作、書き上げたんですね。ずっとやってみかったラブロマンスで、『ロマンティック・ヘブン』という、とてもロマンティックな良い作品です。来年の4月8日にはクランクインする、と決めています(笑)」
2007.09.06 都内にて
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