全斗煥元大統領が死去した当日、「光州事件」目撃者が遺体で発見…「後遺症に苦しんだ」と遺書残し自殺か(画像提供:wowkorea)
全斗煥元大統領が死去した当日、「光州事件」目撃者が遺体で発見…「後遺症に苦しんだ」と遺書残し自殺か(画像提供:wowkorea)
光州5.18民主化運動当時、戒厳軍の銃に撃たれて下半身麻痺の後遺症に苦しんだ60代の男性が去る23日、遺体で発見された。その日は、チョン・ドゥファン(全斗煥)元大統領が死去した日だった。

 24日、チョンナム(全南)カンジン(康津)警察署などによると、前日(23日)午後4時ごろイ某氏(68)が水に溺れて亡くなっているのを捜索していた警察が発見した。

 警察は去る22日午後、イ氏が自宅に遺書を残したまま連絡がとれないと家族から通報を受け、消防隊員らと合同でイ氏の行方を捜し、故郷の村などを捜索していた。

 イ氏は「負傷の後遺症がどんどんひどくなっている」とし、「5.18(事件)に対する恨みとつらさを全て捨てていく」という内容の遺書を残していたという。

 警察は、イ氏が残した遺書と遺族の話などから正確な死亡原因を調査している。

 一方、亡くなったイ氏は1980年5月、光州デモによる負傷者移送に参加。5月21日、市民らの救助要請を受けて車で移動していた際、戒厳軍の銃弾に当たって負傷。下半身麻痺となった。

 このけがでイ氏は後遺症に苦しみ、痛みがひどい時には1日に数回、鎮痛剤を注射しなければ生活できないほどだったと伝えられた。

 光州事件とは、1980年5月18日から27日にかけて韓国・光州市を中心として起きた民衆の蜂起で、5月17日の全斗煥氏らのクーデターと金大中氏らの逮捕を契機に、18日クーデターに抗議する学生デモが起き、戒厳軍の暴行に怒った市民らも参加して拡大した。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 4