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鄭氏は、旧日本軍の慰安婦問題の解決を目指して活動している慰安婦被害者、李容洙(イ・ヨンス)さんと3月に面会したときのことを振り返り、「(存命の被害者の)名誉と尊厳を回復し、こうした惨劇が忘れられたり、繰り返されたりしないようにする必要があるという重い責任を感じた」と語った。
また、「加害者が真実を否定し、さらには歴史を修正したり、存命者がこの世を去るのを待ったりして恥ずべき行動が忘れられるのを願うのは不道徳なことだ」と皮肉った。慰安婦問題に絡み旧日本軍の関与と責任を否定しようとする日本の右翼や政界の最近の動きを指摘したものと受け止められる。
鄭氏は「存命者中心のアプローチは存命者の傷を癒やし、名誉と尊厳を回復することのできる唯一の方法」であり、「人間のあらゆる悪行はその被害者だけが許すことができ、彼らだけが苦しんだ過去を克服できる」と指摘し、存命者・被害者中心主義を強調した。
一方、外交部は記者に配布した鄭氏の開会の辞の韓国語版で、李容洙さんの氏名を「イ・ヨンスン」と誤って表記し、英韓通訳も「イ・ヨンスン」と訳してひんしゅくを買った。
開会式では、アフガニスタンとミャンマーで起きている性暴力を懸念する声も上がった。
鄭氏は「(慰安婦のような)残酷な行為は単に過去の遠い記憶ではなく、残念ながら今も世界のあちこちで起きているのが現実だ」と述べ、ミャンマーとアフガニスタンで性暴力の危険が増しており、女性の人権状況が後退していると説明した。
同会議は韓国政府が2018年に打ち出した「女性と共にする平和」構想の一環として開催されており、今回で3回目。
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