「強制動員を謝罪せよ」日本政府に謝罪要求してきたイ・グムジュ遺族会会長が死去

旧日本軍による強制動員について謝罪を日本政府に求めてきた太平洋戦争犠牲者光州遺族会のイ・グムジュ会長が長い闘病の末、死去した。享年101歳。

　14日、韓国メディア「世界日報」によるとイさんは12日午後11時55分に亡くなったという。

　イさんと活動をともにしてきた市民団体によると、イさんは1942年結婚2年で夫を海軍軍務員として太平洋戦争に動員され、その後、夫は戦死した。1988年、太平洋戦争犠牲者光州遺族会の初代会長に就任し、およそ30年間、戦争被害者の人権回復のために活動を続けた。

　90年代に入ると、日本政府を相手に本格的な訴訟を開始。韓国政府を相手取り起こした「日韓会談文書公開訴訟」で自ら原告になるなど、「強制動員特別法」制定の先頭に立った。

　その結果、2004年「強制動員特別法」が制定されたのに続き、日韓会談文書が公開された。

　イさんは戦争被害者の人権のために献身した功労が認められ、2019年に国民勲章牡丹章を受章した。