「K防疫」最大の障壁は韓国防疫当局…キャンペーン期間後の防疫パス需要予測「失敗」 = 韓国(画像提供:wowkorea)
「K防疫」最大の障壁は韓国防疫当局…キャンペーン期間後の防疫パス需要予測「失敗」 = 韓国(画像提供:wowkorea)
「K防疫」最大の障壁は韓国防疫当局だった。サーバ過負荷の最大の原因は韓国政府の需要予測の失敗であったためである。キム・ブギョム(金富謙)首相は、防疫パスの通信障害について「国民の皆様にご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げる」と頭を下げた。議論を呼んでいる青少年防疫パスの実施は、最高で3か月間の延期が検討されている。

 14日、金首相は政府ソウル庁舎で開かれた閣議で「特定の時間にユーザーが集中し、突然のアクセス負荷により、ワクチン接種の履歴を確認できる電子予防接種証明書(QRコード)アプリと電子出入名簿でシステムエラーが発生した」と謝罪した。

 予め1週間の試行期間を終え、13日から運用する予定だった飲食店やカフェなどに対する防疫パスの運用の拡大は、あっという間にユーザーが押し寄せ、まる一日通信障害となった。当局は13日の夕方になって「きょうは防疫パスを運用しない」と伝え、この日もまた防疫パスの罰則を未適用とした。

 防疫当局はサーバー過負荷の具体的な理由として「初めての証明」の急増を挙げた。言い換えれば需要予測に失敗したということだ。電子予防接種証明書を初めて使う時は「発給→提出→検証」など順を経ることになる。コ・ジェヨン疾病管理庁スポークスマンは「従来はキャンペーン期間中、使用期間を基に事前にサーバーを増設していた。キャンペーン期間終了とともに予想より多い発給量が過負荷の原因になった」と説明した。

 防疫当局は、昼食、夕食前など、人が集中する時間帯の前に証明書をダウンロードしておくよう要請した。コ・ジェヨン疾病管理庁は「予防接種証明記録をあらかじめダウンロードしておけば、電子予防接種証明書の作成はそれほど難しくない」と述べた。当局は、大部分の国民が初めての認証を受けた後の週以降からは、過負荷問題はなくなるだろうという見解を示した。

 それにも関わらず、一部では通信障害問題に対して疑問を呈した。電子予防接種証明書はクラウドサーバを使用しており、フレキシブルなニーズに対して瞬時に対応できるためである。これについて疾病庁は「迅速な対応がなぜ行われなかったのか、さらに検証する」との見解を示した。結局、技術的な部分の正確な通信障害の原因が判明するまでにはさらに時間がかかる見通しだ。また、この日の午前中はネイバーを通じた認証でも一時的な過負荷が発生している。

 防疫当局のサーバー問題は、以前にも6月のヤンセンワクチンの事前予約、7月の50代を対象にしたワクチンの事前予約などが浮上しており、今回が初めてではないということから非難は避けられない見通しだ。

 一方、政府は青少年防疫パスの導入方針に反発が広がると、運用の時期を2週間または3か月後に延期する案を検討していることがわかった。政府の資料「教育機関防疫パス施行改善案」によると、教育部は青少年ワクチン接種の運用時期を来年4月または5月から運用する案を検討している。生徒の接種率向上のため期間を確保しようという趣旨からだ。

 また、政府は防疫パスを学習塾が選択できるようにする案も検討している。防疫パスの運用時期については来年2月1日を維持するものの、防疫パスを導入した学習塾はソーシャルディスタンスを緩和し、そうでない学習塾は厳しいソーシャルディスタンスを適用する考えだ。

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