一部医療従事者が新型コロナワクチンに対するフェイクニュースを広げる…政府や大韓医師協会が強く対応することを予告=韓国(画像提供:wowkorea)
一部医療従事者が新型コロナワクチンに対するフェイクニュースを広げる…政府や大韓医師協会が強く対応することを予告=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国では最近、オンライン上で「新型コロナウイルスのワクチンは安全ではない」と主張する医師たちの映像が拡散されているが、これに対して政府や大韓医師協会は、科学的根拠が希薄な主張だという立場を見せている。

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 20日、オンラインコミュニティには、医師、看護師、韓方医だとそれぞれ名乗る人物が新型コロナウイルスのワクチンの安全性に疑問を投げかける内容の映像が共有されている。彼らが所属する団体は「効能と安全性が立証されていない新型コロナワクチンの問題点を国民に広報し、大衆が善意の被害に遭わないよう助けている」と主張している。

 該当の団体に所属する産婦人科の医師Aさんは今月13日、政府ソウル庁舎の前で開かれた集会で「顕微鏡で分析したワクチンから微生物が見つかった」と主張。

 また自身のSNSに「昨日までに医師30人が極秘でプロジェクトを進めた。実験用ワクチンの中に微生物、寄生虫、得体のしれない物質があった」、「直接顕微鏡で確認し、驚愕した」という内容を掲載した。

 現役の医療関係者たちが名前や顔を公開してワクチンの不安定性を主張しているだけに、ワクチン接種をためらっている人たちはこれを未接種の根拠にしている。SNSでは該当の医療陣の映像が共有され、ワクチンへの不信が広がっている。

 これに対して新型コロナウイルス予防接種対応推進団のホン・ジョンイク予防接種管理チーム長は今月15日、「奇怪な話は奇怪であるだけ」とし、「微生物が入っているという話はおかしいことなので、もしこのような部分が実在するなら、食品医薬品安全処で対応すべきことであり、医薬品の安全に関する問題と見られる」と説明した。

 続けて「SNSを通じて無差別的に広がっているフェイクニュースなど陰謀論についてはモニタリングを通じて削除したり、内容によっては告発や通報手続きを通じて厳重に対応したりしている。サイバー捜査隊など警察とも協力して対応中だ」と明らかにした。

 ソウル大学のイ・ワンジェ名誉教授が主張する「ワクチン無用論」についても、ホンチーム長は「我々が確認した科学的根拠はワクチンに感染予防と重症・死亡の予防効果がはっきりしているということだ。1人や2人の科学者ではなく全世界で研究論文が発表されている」と述べた。

 大韓医師協会もAさんを中央倫理員会に提訴することを検討するという立場を明らかにしている。医師協会自立浄化特別委員会は17日、「医療専門家である医師ならば、新型コロナウイルスに関するデマを共有された時、当然これを正して正確な情報を提供し、国民が正しい選択ができるようにしなければならない」と指摘。

 続けて「Aさんは根拠のない誤った医学情報を提供し、医師社会に対する国民の信頼を失墜させ、医師全体の名誉を毀損(きそん)した。医師協会中央倫理員会提訴を積極的に検討する」と述べた。

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