中国、下着の商標まで見える超高解像度全身スキャナを開発=韓国報道(画像提供:wowkorea)
中国、下着の商標まで見える超高解像度全身スキャナを開発=韓国報道(画像提供:wowkorea)
宇宙レーダー技術を利用した超高解像度全身スキャナーが中国で開発されたと、香港紙のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が14日付けで報じた。

 このスキャナーは、コートを着た人の下着や商標まで分かるほど解像度が高いという。

 同紙は中国湖北省武漢科学技術大学の開発チームが最近、「光子工学および光電子技術」ジャーナルに掲載した論文を紹介した。

 開発チームはコーデュロイ、天然ニット、合成織物など5タイプの衣類の中に入れた親指大の「S」と書かれた紙を撮影した。

 その結果、これまでの一般スキャナーでは認識できなかった「S」が新しい全身スキャナーでは鮮明に見えた。織物をさらに一枚ずつ重ねて撮影した結果、30枚になるまで文字が識別できた。

 開発チームは論文で「これはmm水準の解像度で、服の中に隠した武器など禁止物を簡単に見つけられる」と紹介した。

 開発チームは精密偵察衛星、戦闘機、戦艦などに使われる合成開口レーダー(SAR=Synthetic Aperture Radar)を活用した。これまでのレーダーは、解像度が高いほどアンテナの大きさも大きかった。開発チームはその代わり、32の小型アンテナを活用し、スキャナーの大きさを衣装用鏡台ほどのサイズに縮小した。

 ただ、空港で該当スキャナーが試験稼動されるかどうかは不明だ。

 すでに、中国北京国際空港と国境検問所では、中国独自の技術で開発した全身スキャナーを使用している。このスキャナーは人工知能(AI)探知システムを活用して服の中に隠された物を発見すると警報音が出る。身体画像は輪郭だけが写し出されると、北京日報は伝えた。

 中国南部の主要空港で働くある税関職員は、「SCMPで全身スキャナーとして収集した画像は、一定期間、個人情報とともにハードディスクドライブに保管する」と明らかにした。同氏は「該当データを保護することが、空港管理に重要だ」とし、「流出した場合、悪夢になるだろう」と話した。
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