日本のある家電メーカーが意欲的に披露した初のスマートフォンが発売から2か月で突然、販売中止を宣言したことで、その背景を巡って様々なうわさが飛び交っている。iPhoneが掌握している日本市場で生き残ることは最初から難しかったという評価が出ているが、根本的に“むちゃくちゃな”デザインと超高価戦略が自滅の原因になったという評価が出ている。
日本で冷遇されているサムスンのスマートフォン「ギャラクシー」を買った方がずっといいという話が出るほどだ。日本は韓国産製品に対する選好度が非常に低い。世界1位のサムスンですら、日本市場では力を発揮できずにいる。
14日の業界によると、日本の家電メーカー「バルミューダ」(BALMUDA)は、自社のスマートフォン『バルミューダホン』の販売を中断したという。昨年11月の発売からわずか2か月でのことだ。販売中断の理由や販売再開の時期については別途告知していない。
外信は日本国内の技術標準適合性認証と関連して問題が発生したのが原因と推定されると伝えたが、多くのメディアはこれまでバルミューダフォンに提起された酷評とも無関係ではないと分析した。
バルミューダの創業者であると同時に今回のスマートフォン開発を主導した寺尾玄社長は「最新のiPhoneやアンドロイドフォンはすべて似通っているため、新しいスマートフォンがほしかった」とバルミューダフォンに自信満々な姿を見せた。
しかし、バルミューダフォンの発売直後、かえって嘲弄に近い酷評を受けた。6インチ以上の大画面スマートフォンが主流になっている状況でバルミューダは4.9インチ大きさの「一寸フォン」を発売して消費者を当惑させた。背面は角ばっておらず、丸みを帯びた形でプラスチック材質で作られた。
日本現地では過去、アップル(Apple)のiPhone1世代モデルを連想させるとして「思い出のスマートフォン」という反応とともに「石を拾った感じだ」という悪評が殺到した。大画面に慣れている最新のスマートフォン市場のトレンドに逆行しているという批判も避けられなかった。
非常に小さいサイズだが、価格はかえって「iPhone13mini」よりも高い10万4800円に策定し、消費者の非難はさらに強まった。これはサムスン電子が昨年8月に発表した「ギャラクシーZ フリップ3」とも似た水準だ。
バルミューダの“スマートフォン惨事”で会社の株価も大きく揺れている。昨年5月にバルミューダフォンの発売計画が発表されて20%以上急騰していた株価は、発売直後から失望感により下がり続け、販売中止が発表された翌日である今月11日には8%急落した。
バルミューダはこれまでトースター、空気清浄機、加湿器などの家電で国内でも大ヒットした。消費者らは高い価格にも関わらず、バルミューダ製品の感覚的デザインを高く評価した。
しかし、今回のバルミューダフォンは野暮ったいデザインのため、不名誉な退場の危機に追い込まれた。寺尾社長は「スマートフォンは握りやすくなければならないと思い、最適のサイズにした」と述べたが、むしろバルミューダ初の“失敗作”として記録される見通しだ。
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