韓国コリョ(高麗)大学アンサン(安山)病院のキム・ナムヒ教授チームは、47~59歳の男女1620人を対象に血液検査とCT撮影・生活習慣に対するデータを分析した結果を発表した。この内容によると、「夜型」は全体の6%(95人)で「朝型」(30%・480人)より少なかった。ここでいう「夜型」とは遅く寝て遅く起きる人、「朝型」とは早く寝て早く起きる人のことを指す。
疾病別では男性の場合、夜型が朝型よりも肥満になる確率が3倍、老化による筋肉減少症にかかるリスクは4倍高く、糖尿になる可能性も高かった。
女性もやはり、夜型が朝型より心臓疾患のリスクを高める代謝症候群(メタボリックシンドローム)のリスクが2倍高かった。
この研究チームは「正確な原因はわからないが、夜型は遅くまで起きている場合が多く夜食を食べる傾向があり、夜遅く街灯やテレビのような人工の光に容易にさらされている可能性がある。このようなことからなるインスリン作用が低下するような身体に及ぼす影響が、疾病発病リスクを高めるようだ」と説明した。
「朝方は、より健康でよりスマートで幸せに生活している」という研究もある。英ローハンプトン大学の研究チームによると、成人1068人を対象に調査した結果「平日の起床時間が午前6時58分である朝型は夜型に比べ、平均体重がより低く日頃感じる幸福感もより大きい」と分析された。
韓国ヨンセ(延世)大学セブランス病院のキム・セジュ教授チームも、朝型人間(116人)と夜型人間(123人)の精神的な安定性を分析した。この論文によると、うつ病と躁病は夜型からより高い傾向が示され、明朗で快活な気質は朝型からより高く示された。
スペイン・バルセロナ大学、英国・サリー大学、オーストラリア・クイーンズランド大学などによる共同研究チームは、人の生体リズムの類型に関する論文を学術誌“国際時間生物学”に掲載した。この論文でも、夜型がうつ病やアルコール中毒のような疾患にかかる確率がより高いことが示された。「昼の時間の日光を少なく浴び、夜に照明を多く浴びる夜型の生活パターンが、生体時計と環境との間に不均衡を起こす恐れがある」というのがこの研究チームの分析である。
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