韓国現代自、ジェネシスGV70にワイヤレス充電機能を搭載(画像提供:wowkorea)
韓国現代自、ジェネシスGV70にワイヤレス充電機能を搭載(画像提供:wowkorea)
電気自動車(EV車)を普及させるために最大の難関は、充電施設のインフラだ。少ない数の充電所を探し回るのも面倒だが、重いケーブルで充電することも高齢者や女性には難しい。しかし、ワイヤレス充電システムがEV車に導入される場合、このような不便は解消される。

 30日、韓国の自動車業界によると、ヒョンデ(現代)自動車の「ジェネシス」が、今年発売予定のGV70にワイヤレス充電機能を搭載することが分かった。

 ジェネシスは最近、GV70の韓国発売を前に変更認証手続きをとっている。GV70にワイヤレス充電機能が追加され、空車重量など申告対象の内容が変わったためだ。

 ジェネシスは、先に発売したブランド初の専用EV車「GV60」85台にワイヤレス充電システムを搭載し、各種の実証実験を行っている。GV70が実際にワイヤレス充電機能を搭載する場合、今後ジェネシスから発売されるEV車のほとんどにワイヤレス充電機能が搭載されるものとみられる。

 同社は最近、規制審議委員会で実証特例承認を受け、制限区域内で一定期間、ワイヤレス充電試験サービスができるようになった。EV車のワイヤレス充電サービスは、韓国内では電波法上の周波数帯域がまだ割り当てられておらず、これまでできなかった。

 現在、ジェネシスカンナム(江南)やモータースタジオコヤン(高陽)などに、ワイヤレス充電設備が備えられている。ジェネシスが開発したワイヤレス充電システムは、電力送信パッドが車両下部にある電力受信パッドを認識する際に充電が行われる。充電速度は一般緩速充電器の平均出力である7キロワットよりやや速い11キロワットだ。

 一方、韓国政府はワイヤレス充電インフラ構築事業に、今年度30億ウォン(約2億9000万炎)を支援する計画だ。

 インフラの構築は運送用や商業用小型電気トラックからはじめる。トラックが荷物を積み降ろしている間の30~60分内に、50km走行できる量の充電を目標にインフラを構築する予定だ。
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