キム・スンス の最新ニュースまとめ
革新系与党「共に民主党」選挙対策委員会の朴洸オン(パク・グァンオン)広報団長は8日の会見で、「韓国国民だけでなく全世界が憤る不公平な判定。公正が損なわれた」と批判した。
同党の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表もSNS(交流サイト)のフェイスブックに「ショートトラック男子の黄大憲(ファン・デホン)、李俊瑞(イ・ジュンソ)両選手の失格判定。本当に腹が立つ」と投稿。「89カ国が参加する北京冬季五輪が中国スポーツ大会だという批判を受けたくなければ、公正な審判が重要だ」と強調した。
保守系最大野党「国民の力」選挙対策委員会の李亮寿(イ・ヤンス)首席報道官は論評で、「中国の選手団にメダルを与えるための露骨で明白な不公平判定。五輪精神を無視するレベルを超え、中国という国の格を疑わせる恥知らずな振る舞いだ」と批判した。また、政府と与党に向け、「この5年間の親中政策の代償が何なのかを省察してほしい」と当てこすった。
国会文化体育観光委員会の野党幹事を務める同党の金承洙(キム・スンス)議員は院内対策会議で、北京五輪に出席した黄熙(ファン・ヒ)文化体育観光部長官と朴炳錫(パク・ビョンソク)国会議長の消極的な対応を批判しながら、「文在寅(ムン・ジェイン)政権は中国の顔色ばかりうかがうのではなく、4年間汗を流してきた選手が正当な評価と補償を受けられるよう、事態解決の先頭に立って中国に強く抗議すべきだ」と促した。
与野党の大統領選候補も一斉に非難の声を上げた。共に民主党候補の李在明(イ・ジェミョン)前京畿道知事は7日にフェイスブックで、「不公平な判定に失望と怒りを禁じ得ない」とし、「最後まで実力でベストを尽くした韓国選手団の皆さんが真の勝者」とたたえた。
また、国民の力候補の尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長は8日、記者団に「選手たちの怒りと挫折に深く共感し、ねぎらいの気持ちを伝えたい。韓国の子どもたちが公正という問題に大きく失望したのではないかと心配だ」と語った。
7日に行われたショートトラック男子1000メートル準決勝で、黄大憲は1組で1位、李俊瑞は2組の2位でそれぞれゴールしたが、不可解なジャッジでいずれも失格となった。レーン変更時に反則があったという理由だった。両選手が失格したことで、1、2組とも中国選手が決勝に進んだ。韓国選手団はこの判定について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴すると表明した。
決勝でも、1位でゴールしたハンガリー選手がイエローカードの処分を受け、中国選手2人が繰り上がりで金、銀メダルを獲得した。
Copyright 2022YONHAPNEWS. All rights reserved. 40