19年7月、青瓦台で文大統領(左)が検事総長に抜てきした尹氏に任命状を手渡し、懇談会場に移動している=(聯合ニュース)
19年7月、青瓦台で文大統領(左)が検事総長に抜てきした尹氏に任命状を手渡し、懇談会場に移動している=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国大統領選(3月9日投開票)の保守系最大野党「国民の力」の候補、尹錫悦(ユン・ソギョル)前検事総長が大統領に就任すれば文在寅(ムン・ジェイン)政権の「積弊(積み重なった弊害)」を捜査すると述べたことを巡り、青瓦台(大統領府)高官は10日、記者団に「選挙戦略なら低劣であり、所信なら危険」と強く批判した。 また、「民主主義者ならそのような発言はしてはならないと思う」と指摘。「大統領に謝罪すれば終わること」として、「このような事案で大統領を選挙に巻き込んだことは実に遺憾」と強調した。 尹氏は9日に掲載された中央日報とのインタビューで、文政権初期のように前政権の弊害を正す積弊清算捜査をするかどうかを問われ、「するつもりだ」と答えた。これに対し、文大統領は10日、「現政権を根拠もなく積弊捜査の対象、違法に追いやったことに強い怒りを表す」と批判し、謝罪を求めた。 同高官は文大統領の発言について、国民の力などが「選挙介入だ」と反発していることに関しては、「影響力を行使しようとするものではなく、一種の偽ニュースに対する正当な反論権を行使するもの」と述べた。
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