【ソウル聯合ニュース】韓国科学技術情報通信部は25日、韓国初の国産ロケット「ヌリ」の2回目の打ち上げを6月15日に実施する予定だと発表した。◇打ち上げ予定日 補完作業期間や梅雨時期を踏まえ決定 ヌリは昨年10月21日、南部の全羅南道・高興の羅老宇宙センターで最初の打ち上げが行われたが、飛行中に3段目のエンジンが予定より早く停止し、ダミー衛星を目標軌道に乗せられなかった。科学技術情報通信部が設置した調査委員会は昨年12月、3段目の酸化剤タンク内にあるヘリウムタンクの固定部分が外れたため、エンジンの燃焼が早く終わったとの調査結果を発表していた。 2回目の打ち上げ予定日(6月15日)は、最初の打ち上げで見つかった問題点の補完や機体の組み立てにかかる期間、羅老宇宙センターがある地域の梅雨入りの時期などを考慮して決定された。6月16~23日を打ち上げ予備期間とし、打ち上げ日は予定日の約1カ月前に最終決定する。 2回目の打ち上げは当初、今年5月に予定されていた。1カ月ほど先送りされたことで、今年の年末に予定していた3回目の打ち上げも後ろ倒しになる見通しだ。科学技術情報通信部の関係者は、来年1~2月ごろになるとの見方を示している。◇ヘリウムタンクの固定強化 科学技術情報通信部と事業主体の政府機関、韓国航空宇宙研究院は2回目の打ち上げを成功させるため、ヘリウムタンクの固定部分の強化策を講じ、外部の専門家でつくる評価団による検討を終えた。3段目の酸化剤タンクは飛行時に予想される荷重の1.5倍まで耐えられるよう、設計を変更したという。また、最初の打ち上げで脆弱(ぜいじゃく)性が見つかった酸化剤タンクの覆いも重量を増やすことを決めた。
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