クレムリンの報道官はこの日の会見で “ゼレンスキー氏(現ウクライナ大統領)をウクライナの大統領として認めるのか”という記者からの質問に「そうだ。もちろんウォロディミル・ゼレンスキー氏はウクライナの大統領だ」と答えた。
ロシアがウクライナに侵攻した理由と目標の一つが「“親西側”性向のNATO(北大西洋条約機構)加入を推進しているゼレンスキー政権を転覆させ、“親ロシア”政権を立てようとしている」という見方が大勢であるが、クレムリンはいったんこれを否定したかたちをとったことになる。
しかし同日セルゲイ・ラブロフ外相は、現ウクライナ政権に対して異なる見解を明らかにした。
ラブロフ外相は記者会見で「ロシアは現ウクライナ政権を民主主義として認めない」とし「自国民を虐待し集団虐殺をする政府を、民主主義国家として認める可能性はない」と語った。これは「ウクライナ東部ドンバス地域の親露分離主義勢力をウクライナ政府が弾圧した」という主張によるものである。
ゼレンスキー大統領は前日、映像による演説で「ロシアは私を第1標的に定めている」とし「私の家族が第2標的だ」と語った。
つづけて「ロシアは国家元首である私を追い出し、政治的にウクライナを破壊することを望んでいる」と伝えた。
ゼレンスキー大統領はロシア軍の侵攻後も首都キエフにとどまり、家族は他の場所に移動したことが伝えられている。
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