大事な内容は20%以上大きく表示、「読みもせず規約に同意」の慣例に終止符＝韓国

韓国の個人情報委員会は3日、「分かりやすい個人情報取扱の同意に関する案内書」と「個人情報取扱方針の作成指針」を公開した。個人情報の取扱者が同意を過度に要求したり、情報提供者が個人情報の取扱内容をきちんと確認せず同意する慣例を改善するためだ。

「案内書」では、個人情報の取扱者が情報提供者からの同意を受ける際、順守すべき事項を定めた。財貨やサービスの広報・販売の勧誘などの目的で情報提供者に連絡できるという事実、私的な情報や個人を特定できる情報の取り扱い、情報の保管・利用期間といった重要な内容は、情報提供者が分かりやすいように表示しなければならない。重要な内容の文字の大きさは9ポイント以上とし、その他の内容よりも20%大きくして、色や太さ、下線などを利用しながら明白に表示するようにした。

また同意する内容は専門用語ではなく、誰でも理解できる平易な表現で案内しなければならない。また、最低限必要な個人情報以外の取り扱いに対する同意を拒否したとの理由で、サービス提供を拒否するといった不利益を与えてもならない。

一方「方針」には個人情報の国外移動、満14歳未満の子どもの同意、緊急時の個人情報の取り扱いといった重要な事項を含めることとした。個人情報取扱表示制度を導入し、取扱方針の最初の部分に要約の形で公開するようにしている。