ヘンリー の最新ニュースまとめ
アジアに目を向けてみよう。米国としては、真っ先に「日本」が目に入るのは明らかだ。経済大国であることに加え、世界5位の軍事強国である。米国は日米韓同盟を、アジア・太平洋の安保基盤として強固にしようとするだろう。日本「再武装」の可能性だ。日本は韓国に対して竹島(韓国名:ドクト・独島)への挑発を続け、中国・ロシアとも領土の対立を抱えている。「日本の膨張」は、常に東アジアの戦争へとつながっていった。北朝鮮は中国の盟邦であり、中国はロシアと手を組んだ。ロシアの技術と中国の資本は北朝鮮をテコにして、米国のアジア・太平洋戦略に対して仕掛けようとしている。「朝鮮半島」は新冷戦においても衝突地域だ。旧冷戦の時とは異なり、中国は韓国の最も大きな経済交易国である。
次期大統領選挙は目前だ。2大候補とされているどちらも、こころよく選ぶことのできない「非好感」選挙である。しかも公約は緻密ではなく「悩みぬいた」という痕跡もみられない。大統領が全知全能であるはずもないが「全てのことを実現する」と公言することで、票を得ようとしている。両者は「政治経歴」が短いゆえにそうなのか。「できる」ことと「できない」ことさえも区別できないようだ。「なぜ大統領になりたいのか」問いただしたくなるほどである。それでも国内問題においては、誰が大統領になっても5年は耐えられるだろう。国民は大変になるだろうが、基本的な国家機能は「人」ではなく「システム」により動くからだ。候補者たちをみると、どっちにしても「経済」は、どの候補もよく知らないようだ。かえって市場と専門家たちに任せることが「妙案」であるかもしれない。しかし、本当に心配なのは、国家元首の覚悟が必要な「外交」と「安保」である。ところが、問題意識の水準があまりにも低いように思われる。誰が彼らに助言するのだろうか。
優れた力を持つ国々を相手に、我々(韓国)の利益を守らなければならない。外交における誤った選択は、後戻りできない結果につながる恐れがある。この20年間続いてきたイデオロギーと陣営対決の構図を打ち砕かなければならない。世界的流れに対して無知であった既得権たちの権力闘争が、朝鮮の滅亡と日本による植民地時代を招いた。今の政治家たちの外交では、新たな国際秩序において成功を保障することはできない。側近や特定勢力の介入は排除されなければならない。失敗した政権の共通点は「人事」の失敗だ。側近と特定勢力の「越権」である。
「米国には “永遠なる尺度”はなく、“永遠の友”もいない。ただ “国益”が存在するだけだ」
これは、米国最高の外交官の一人とされているヘンリー・キッシンジャー氏の言葉である。外交の格言のようにみえるが「大韓民国の20代大統領がもつべき政治的原則」として当てはめてもよいと思う。
「大統領には、永遠の尺度もなく永遠の友もいない。ただ “国民”が存在するだけだ」
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