ウクライナ侵攻で価格が上昇した食品とは=韓国(画像提供:wowkorea)
ウクライナ侵攻で価格が上昇した食品とは=韓国(画像提供:wowkorea)
ノルウェー産サーモンの価格が3月に入り、急上昇する動きをみせている。

ノリャンジン(鷺梁津)水産市場における、生サーモンフィレの小売価格は大きく上昇している。年初から2月中旬まで、600グラムあたり2万3000ウォン(約2170円、1キログラムあたり3万8000ウォン=約3585円)前後の価格を維持してきたが、ロシアによるウクライナ侵攻前後は急上昇し、今月初めには2万8000ウォン(約2641円、1キログラムあたり約4万7000ウォン=約4434円)に迫っている。

韓国の輸入生サーモンはノルウェー産が98%を占めており、ロシアを経由する航空便で冷蔵運送される。しかしウクライナ侵攻に関連し、ロシアと欧州連合(EU)が互いの領空における飛行禁止措置を取ったことで、サーモン輸入に大きな支障を与えている。迂回するとしても、昨今の原油価格上昇による運賃引き上げにより、価格上昇は免れない状況だ。

これと同様、ロシアから輸入する水産物の価格にも不安が残る。鷺梁津水産市場の水産物価格情報によると、ロシア産タラバガニの1キログラムあたりの卸売価格は、2月18~25日の平均6万7800ウォン(約6396円)から、2月26日~3月4日の平均8万7600ウォン(約8264円)へと、2万ウォン(約1886円)近く上昇した。

水産市場と中小水産業者を中心に価格急騰が目立つが、大型スーパーマーケットと水産業を擁する大企業は、これまで大きな影響がない状態だ。

大型スーパーマーケットの関係者は「大量に買い入れる業者は年単位で契約を結ぶため、当面の輸送費上昇や需給の不安定さなどによる影響はない」と説明している。しかし大企業の関係者は「ウクライナ侵攻が長期化した場合、輸送費が大幅に増えるとみられ、大手もまた価格引き上げの可能性を排除できない」と説明した。

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