国内の研究グループが、これまで確認された中で最も大きな空洞を持つ、結晶性ハイブリッド有機金属系構造体(MOF)を開発した。水素燃料の貯蔵や触媒、光センサーなどへの活用が期待される。
 崇実大学化学科のキム・ジホン教授の研究グループは10日、「高効率水素エネルギーの製造・貯蔵・利用技術開発事業団」の支援を受け、内部の空洞の直径が最大で4.7ナノメートルになる結晶性ハイブリッドMOFの合成に成功したことを明らかにした。MOFは、有機分子と金属イオンが交差するようにつながり合成される過程で内部が空いた結晶を形成する物質だ。従来のMOFの空洞直径は最大3ナノメートル以下で、空洞がそれ以上大きくなると構造が不安定になるとされていた。

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 このように内部に大きな空洞を持つ多孔性物質は、触媒やセンサー気体の分離・貯蔵など多様な用途がある。特に最近は水素燃料自動車の研究が活発になっており、水素燃料の貯蔵用物質として注目を浴びている。

 研究結果をまとめた論文は、ドイツの化学学術誌「アンゲバンデ・ケミ」11月号のトップに選ばれたほか、米国化学会と英国化学工学会でも紹介された。


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