(画像提供:wowkorea)
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最近25年間、韓国は1997年と2008年、2020年にウォンの対ドルレート暴騰という通貨危機を経験した。1997年の場合、年初に1ドル840ウォンだったのが、年末には1ドル2000ウォンにまで暴騰した。ウォンの対ドルレートの暴騰は、ウォンの価値の暴落を意味する。当時の韓国は、IMF(国際通貨基金)と日本(100億ドルを別途支援)、アメリカ(50億ドルを別途支援)の資金提供のおかげで危機から脱出した。

 2008年の場合1ドル1462ウォン、2020年は1296ウォンにまで急騰した。その時韓国は、アメリカからの通貨スワップを緊急に要請し、アメリカは2008年に300億ドル、2020年に600億ドルの通貨スワップを韓国に提供した。おかげで韓国はまた危機から脱出した。

 一言で言えば、韓国は3回の通貨危機をIMFとアメリカ、日本のおかげで乗り越えたのだ。IMFに対する出資の割合は、アメリカが世界1位、日本が世界2位という点を考えると、事実上、韓国は絶対的にアメリカと日本に助けられて起死回生をしたとみることができる。

 今日、GDP10位圏内に入った韓国は先進国になったと自負し、横柄な態度を見せている。例えば、2021年に国連貿易開発会議が韓国の地位を「先進国」に高めたのに関して、韓国政府(文化体育省)は国家広報資料に以下のような表現を使って自画自賛に陥った。

 「衰退する日本、先進国格上げの大韓民国、日本は新型コロナ防疫の失敗と景気低迷により継続して国力低下、韓国の国力は飛躍的に成長!」

 同時にドラマ「イカゲーム」、ボーイズグループ「BTS(防弾少年団)」など韓国の一部エンターテインメントが世界的な人気になると、まるで韓国文化が世界で一番優秀な文化になったかのように、韓国人はいい気になっている。その上、2022年の三一節(韓国の祝日/1919年3月1日の三・一独立運動を記念する日)のムン・ジェイン(文在寅)大統領の対国民記念式辞にはこのような内容が含まれていた。

 「…K-POPで代表される韓流が世界を覆っています。BTS旋風に対して『フォーブス』は“新しい標準”だと述べました。映画『パラサイト 半地下の家族』はカンヌやアカデミーを席巻しました。ゲーム、ウェブトゥーン、アニメーションが世界で愛され、『イカゲーム』など韓国ドラマが連続ホームランを打っています。…日本文化を圧倒するほどに競争力を持つようになりました…」

 正常な国家なら、いくら「先進国」だと呼ばれ、エンターテインメント分野が人気だとしても、これを誇るために特定の国を直接挙げて、特定の国を中傷し、冷やかすようなやり方で自国を高める無礼な行動はしない。

 しかし韓国は相手が日本なら、最小限のマナーすら無視する。一般の韓国人はもちろん、政府や大統領まで先頭に立って「日本は新型コロナ防疫の失敗と景気低迷により衰退、韓国は国力成長!」、「韓国文化が日本文化を圧倒!」という幼稚な低レベルの表現を公式的に使うのだ。

(つづく)

※この記事は韓国の保守論客ファンドビルダー氏の寄稿文を日本語に翻訳したものです。翻訳の正確さに対する責任は当社にあります。

※ファンドビルダー氏:ソウル出身。高麗大学卒。韓国人が幼い頃から学び、聞き、見てきた日本関連情報の大部分が歪曲、誇張、捏造などで汚染された状態であることを残念に思い、真実を知らせる趣旨でコラムを書いている。慰安婦、徴用、外交・安保、経済など様々な分野を扱う。

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