12日、韓国メディア「ニューデイリー」によると、金議員は12日、フェイスブックに「事前投票で、コロナ感染者が投票する際、すでにイ・ジェミョン(李在明)候補に投票された投票用紙が渡された。これに対する選挙管理委員会の釈明は間違っている」と掲載した。
5日、ソウル市ウンピョン(恩平)区新寺1洞住民センターの事前投票所で、有権者3人がすでに「共に民主党」の李在明候補に投票された投票用紙を受け取り、物議を醸した。
選挙管理委員会のキム・セファン事務総長は「すでに投票された用紙だったが、それを投票箱に入れていなかった。それが、後で公開されることになった… 私たちが悪かった」と謝った。
事前投票の際は、感染者用の投票箱を用意しなかったため、選挙管理委員会の職員が一時保管し、まとめて投票箱に入れていた。その際に、漏れて投票箱に入れなかった投票用紙を渡したと釈明したわけだ。
投票用紙をまとめて投票箱に入れること自体、選挙の秘密主義に反することになる。一部の投票所では、有権者が投票した投票用紙をショッピングバッグやかごに保管していた事実も明らかになった。
今回の選挙では、選挙管理委員会の管理不足で起こった不祥事が一つや二つではなかった。
投票が終了した9日午後9時ごろ、仁川プピョン(富平)区にあるサムサンワールド体育館前の駐車場で、身元不詳の男女が投票箱を開票場に持ち込もうとしているところを選挙監視団が発見した。発見当初、その男女は身元を明らかにしなかったため、問題が大きくなり、長時間開票できないという事態が起こった。
すったもんだの末、開票は無事に終えた。しかし、11日、市民団体は職権乱用および権利行使妨害などの疑いで、仁川市の選挙管理常任委員、事務処長、選挙課長を警察に告発した。
10日、国民日報によると、選挙翌日の10日、有権者の名前などの個人情報が書かれた選挙人名簿の印刷物が道端で発見されたという。
廃棄物とともに捨てられた名簿は、ある市民の通報で急いで回収された。事前投票で不誠実な管理を露呈した選挙管理委員会が、有権者の個人情報もずさんに管理していたことが分かった。
毎日経済新聞の11日付け社説では「選挙管理委員会は、国民投票の公正な管理のために設置された独立した憲法機関だ。こうした組織が無能と無責任で選挙の透明性や公正性を損じたことは容認できない。大統領選挙が終わり、当選者に国民の関心が移ったからといって、この問題をうやむやにしようとしてはならない。このままでは6月の地方選挙もまともに行えないだろう。選挙管理委員長は即時辞任し、委員会も大々的な刷新策を打ち出すべきだ」と述べ、選挙管理委員会の全面刷新を求めた。
Copyrights(C)wowkorea.jp 104