【ソウル聯合ニュース】韓国防疫当局は21日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」が主流となっている中、「ステルスオミクロン」と呼ばれる「BA・2」の割合が急速に高まり、流行のピークが予想よりずれ込む可能性があるとの見通しを示した。 鄭銀敬(チョン・ウンギョン)疾病管理庁長はこの日、中央防疫対策本部の定例会見で「オミクロン株のうちBA・2の占める割合が増加し、迅速抗原検査の陽性者を感染者と認めるようになったことで流行のピークまでの期間が長くなり、規模が大きくなる可能性がある」と述べた。 また、感染事例のほとんどがオミクロン株と確認される中、遺伝子分析で感染力がより強いとされるBA・2の検出率が市中感染者で41.4%、海外からの入国者で56.9%に増加したと説明した。 中央防疫対策本部によると、3月第3週の国内主要変異株の検出率はオミクロン株が99.9%で、ほぼ100%に達した。 この週の新型コロナ流行の危険度は3週連続で全国、首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)、首都圏を除いた地域のいずれも5段階中、最も上の「非常に高い」となっている。 防疫当局はBA・2の急速な拡大に加え、この日から私的な集まりの人数制限がこれまでの最大6人から最大8人に緩和されたことや、新学期による登校拡大などが流行に影響を及ぼすとみている。 ワクチン接種率が足踏み状態となっている中、療養型病院や療養施設でのクラスター(感染者集団)発生や、60歳以上の高齢者、基礎疾患がある人、ワクチン未接種者など感染リスクの高い層での重症患者と死者の増加が続いているとして懸念を示した。
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