2019年に開催された前回の「4月の春人民芸術祝典」=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2019年に開催された前回の「4月の春人民芸術祝典」=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日「太陽節」(4月15日)に合わせ、4月10~18日に「4月の春人民芸術祝典」、同月10~20日に「4月の春親善芸術祝典」をそれぞれ開催する。今年は金日成氏の生誕110年と節目の年に当たることから、こうした芸術フェスティバルを大々的に催す予定だ。 朝鮮中央通信と朝鮮労働党機関紙の労働新聞は24日、人民芸術祝典が4月10~18日に平壌市内各地で開催されると伝えた。道芸術団や芸術宣伝隊、芸術小組などが参加し、パフォーマンスを繰り広げる。マジックなども披露される。 朝鮮中央通信は今回の人民芸術祝典を「偉大なる首領、金日成同志の不滅の革命生涯と業績を伝えるため」とした。労働新聞は「わが人民の力強い進軍を鼓舞し、意味深い今年を革命的な大慶事の年として輝かせることになる」と期待を示した。 4月10~20日に平壌で開かれる親善芸術祝典は、外国の芸術団を招待して行う隔年の国際芸術行事。過去には日本でも活動する韓国のベテラン演歌歌手キム・ヨンジャが招かれたこともある。20年は新型コロナウイルス禍により開催されなかったが、今年はオンラインとオフライン形式で行う。 大々的な行事の開催は、太陽節が110周年を迎えるというだけでなく、国際社会の対北朝鮮制裁や新型コロナ防疫などにより疲れ切った民心をなだめ、内部結束を図る狙いもありそうだ。 一方、太陽節を記念して1981年から毎年4月に開催されてきた平壌マラソン大会は今年も開催されない。中止は3年連続。世界で新型コロナはまだ終息しておらず、外国人に国境を開放できないと判断したとみられている。
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