ミン氏は第36回「国際自動車フェスティバル(FAI)」で「世界でもっとも美しいスポーツカー」に選出された「MC20」のデザインに参加した。なかでも「MC20」のフロントとリアのデザインに携わっている。
ミン氏は「前部では攻撃的な印象を、後部では技術的な要素を引き立たせたが、全般的にはフェラーリよりももっと優雅な雰囲気を盛り込むようにした。たとえばサッカー選手が競技を終え、スーツに着替えて豪華な食事に向かうようなイメージ」とウィットを込めて答えた。
ミン氏は2016年からマセラティに所属している。ホンイク(弘益)大学を卒業後、ドイツのプフォルツハイム大学で修士課程を修了。その後はメルセデスベンツ、ルノー、フォルクスワーゲン、日産自動車など、世界的な自動車メーカーを経てきた。
ミン氏が自動車のデザインで重要視するのが、瞬間的に感性を伝える力だ。「信号待ちしている際、道を行く人がその車を二度見すれば成功。また一般の人がある車を見て『いいな』と感じた時、自動車デザイナーとしてその車がなぜ良いのか説明できなければならない」と述べた。
ミン氏はまた「世界の実力あるデザイナーが集まる市場での競争では、生き残りのストレスもあるが、自分が好きなものを作ることができ、仕事というより趣味のようにも感じる」と笑顔で話した。
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