北朝鮮の武力挑発に対し、米国は多様な抑止力を動員した強力な対北圧力を予告した(画像提供:wowkorea)
北朝鮮の武力挑発に対し、米国は多様な抑止力を動員した強力な対北圧力を予告した(画像提供:wowkorea)
北朝鮮によるさらなるICBM(大陸間弾道ミサイル)試験発射と核実験の兆候が懸念されるなど、朝鮮半島の緊張が高まっている中、米国は多様な抑止力を動員した強力な「対北圧力」を予告した。米国は対北抑止力に関して「日米韓3か国協力と国連をはじめとした国際舞台での圧力など “外交的手段”とともに、対北制裁・主要戦略資産の朝鮮半島展開など “軍事的手段”まで排除しない」という姿勢である。

ウェンディ・シャーマン米国務副長官は6日(現地時間)、下院外交委員会の聴聞会に出席し、北朝鮮の挑発への対応に関して「北朝鮮はことしに入り13回の弾道ミサイルを発射し、最後のものはICBMと推定される」とし「北朝鮮は今後も、より多くの試験発射に乗り出すものと予想される」と語った。シャーマン副長官は特に、ユン・ソギョル(尹錫悦)次期韓国大統領が米国に派遣した米韓政策協議代表団との協議後「話合いは、北朝鮮が代価なしにこのような行為が続けられないことを悟るようにするための強力な措置と、北朝鮮の攻撃に対応した認めざるを得ない抑止力をもっていることを示す措置をとることを保障するものだった」と強調した。

シャーマン副長官は、具体的な「抑止力」に関する内容について明らかにしなかったが、国連安保理次元の声明をはじめとした措置・日米韓3か国の協力・中国の協力などを言及した。また、対北制裁と核・ミサイル専用物資の北朝鮮への搬入遮断・海外にいる北朝鮮動労者の送還・米国務省の対北人権特使の指名なども例にあげた。

何よりもシャーマン副長官の発言が、米国側と韓国側代表団による米韓間の拡張抑止(核の傘)強化と戦略資産の展開など、軍事的措置まで論議した後に出されたという点で、注目される。韓国側代表団のパク・チン(朴振)団長は、シャーマン副長官との論議後「これまできちんと発揮されなかった拡張抑止協議体の再稼働について、互いに共感した」と語った。

「拡張抑止」とは、米国が同盟国と友邦国に対する第3国による核脅威に対応し、米国の核資産を拡張し提供するという内容のものである。

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