朴前大統領、大邱市長選に出馬した柳栄夏氏を支持… 朴氏の政治活動に批判の声も=韓国(画像提供:wowkorea)
朴前大統領、大邱市長選に出馬した柳栄夏氏を支持… 朴氏の政治活動に批判の声も=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国のパク・クネ(朴槿恵)前大統領は8日、保守系政党「国民の力」の大邱市長予備選に出馬したユ・ヨンハ(柳栄夏)候補の支持を訴え、恩赦後に初めて政治的メッセージを出した。しかし、朴氏のこうした政治活動について、批判の声も出ている。

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 9日、韓国メディア「世界日報」によると、朴氏は8日に公開された柳候補のユーチューブチャンネルで、「柳候補の後援会長を務めることになったのは、柳候補から頼まれたからでもあるが、以心伝心だった」とし、「私が実現したかった夢はすべて果たせなかった。しかし、私の故郷であり柳候補の故郷でもある大邱で、柳候補が私の代わりに叶えてくれると、私は信じている」と柳候補を応援するメッセージを語った。

 朴氏が政治的なメッセージを出したことについて、予備選挙のライバルである同党のホン・ジュンピョ(洪準杓)議員は、フェイスブックで「大邱市長選挙が政策対決の場ではなく、前職大統領の売名行為による選挙に変質した」と反発した。

 京郷新聞の8日付社説では、「恩赦されたため、朴氏が政治活動を再開するのは自由だ。しかし、朴氏は国政壟断(ろうだん)疑惑により憲法裁判所で弾劾され、裁判所で懲役22年が確定した人である。一時でも有権者の選択を受け韓国を率いた人として、国民に道理を尽くそうとするなら、率直に謝罪し省察の時間を送るのが先だ」と指摘した。

 同日、ハンギョレ新聞の社説でも「恩赦後4か月も経たない時点で、政治に介入すること自体が容認できない行為だ。これは市民の暮らしをどのように向上させるかが、争点になるべき地方選挙の本質を無視したことだ。ひたすら自分の政治的立場を広げるための舞台にするという態度と変わらない。このような行動は、韓国政治を大きく退行させるだろう。朴前大統領は、自粛が国民のための道であることに気づくべきだ」と批判した。
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