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「ロボポット」と呼ばれるエレベーターは、人が入れない自動走行ロボットだけが乗れる専用空間だ。 待機していた自動走行ロボットは、2台のエレベーターに乗って配達物を職員たちの業務スペースのすぐ前まで配達してくれる。
14日にオープンした韓国ネイバーの新社屋「1784」の風景だ。 ここは「テックコンバージェンスビル」をコンセプトに建築された世界初のロボット親和型ビルであり、ネイバーの未来が込められた「技術拠点」だ。 ロボットと人が共存する未来を「1784」で体験してみた。
「1784」は名前からして特別な意味を持っている。チョンジャ(亭子)洞178-4番地という住所から着眼した初期プロジェクト名をそのまま建物名にした。ここに歴史的な意味も加わった。蒸気機関が発明され、第1次産業革命(機械化)が本格化した1784年という意味まで与えられた。「革新が現実化した空間」という意味だ。
この日訪問した「1784」で最も目を引いたのは6階の空間だった。 「ロボットデリバリーゾーン」がある空間で、ネイバーのブレインレス(GPUがクラウドにある)サービスロボット「ルーキー」が随所で見られる。 ルーキーはネイバーラップスロボットプラットフォーム「アラウンド」を基盤に開発された。
6階で管理者が宅配情報を入力した後、「ルーキー」に渡すと、職員たちが座っている席の前まで配送してくれる。 現在、建物を走り回っている「ルーキー」は40台余りだ。 ネイバーの関係者は、「最近、コロナで在宅勤務者が多く、ロボット運営を100%行っていない」とし、「年内には100台余りまで『ルーキー』を運営する計画だ」と説明した。
このようにロボットが「1784」を走り回ることができるのは、すべてのロボットの「頭脳」となるクラウド基盤のマルチロボットインテリジェンスシステム「アーク」のおかげだ。 「アーク」はロボットとインフラ制御、ロボットの移動を担当する機能が組み合わさったシステムである。 これにより、数多くのロボットを効率的に制御する。
2階はネイバーロボット開発の核心だ。 ネイバーラップスがここに入ってきて、多様なロボットを開発している。 2階で最も目を引いたのは両腕ロボット「エンビデックス」だ。 「エムビデックス」はネイバーラボが韓国技術教育大学と協力して開発したロボットだ。
慌ただしくサービスロボット「ルーキー」の頭と胴体を磨く「エンビデックス」の姿は期待以上に柔軟で精巧だった。 ネイバーラボの関係者は「まだ開発段階で、近く『1784』内のカフェなどの空間に『ルーキー』を消毒するパイロットサービスをテストする計画だ」と話した。
もう一つの片隅にはドローイングロボット「アルトワン」が熱心にゴッホの自画像を描いていた。 同ロボットは適切な力制御技術を適用し、繊細な筆のタッチを実現した。 安全で精密な力制御ロボット技術と人の運動知能を学習するタスクラーニング技術が融合したが、実際にも人の手さばきと非常によく似ていた。
「1784」にはロボット以外にもネイバーの多様なサービスと技術が取り入れられた。 ネイバー関係者と一緒にあちこち移動する過程で関心があった部分は、マスクをつけた状態でも顔認識ができる「クローバフェイスサイン」技術だった。 レストラン、コンビニエンスストア、業務支援センターなど、どこでも移動できる。 目の前まで行かなくても、2-3メートル先なら顔認識ができる。
社屋内のネイバー付属医院も新鮮だった。 「クローバヘルスケア」技術を適用して患者の病歴聴取をオンラインで行うと、人工知能(AI)技術でこれに伴う診察事項を医療用語に自動変換してくれる。 病院の来訪時に必要な時間を短縮する。 また、AI要約技術を通じて過去の検診結果も一目で見られるように整理・分析するのも目を引いた。
この日見て回った「1784」は、ある企業の社屋でもあったが、ある面では多様な技術融合の生産場という印象が大きかった。 国内のどの大手企業で、このように新鮮で果敢な試みができるだろうか。 果敢な革新は、技術基盤で多様な事業ポートフォリオを運営しているネイバーならではの強みだ。 ロボット技術と人間の共存、「1784」の役割が期待される。
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