ロックダウン続く上海で市内在住バイオリニストが自殺…原因は「病院の診療拒否」だった(画像提供:wowkorea)
ロックダウン続く上海で市内在住バイオリニストが自殺…原因は「病院の診療拒否」だった(画像提供:wowkorea)
新型コロナウイルス感染拡大を受けて中国・上海市でロックダウンが続く中、市内在住の男性が病院での診療を断られたことがきっかけで自殺していたことが分かった。

 報道によると、亡くなったのは「上海大衆楽団」所属のバイオリニスト・陳順平さん(71)。陳さんの妻が中国のSNS「微博(ウェイボー)」で自殺に至ったいきさつを発表し、中国国内で波紋が広がっている。

 それによると、陳さんは13日に腹痛・嘔吐(おうと)などの症状を見せた。その日の夜、何とか「外出許可」を得た陳さんは家族と共に救急車で病院に直行した。しかし「(病院内に新型コロナウイルスの)陽性患者がたくさんいる」という理由で診療を拒否された。その後、家族が再三にわたり診療を求めたが、病院側は受け入れなかった。陳さんたちは他の病院へ行ったが、その日は休診だったため治療を受けられず帰宅した。陳さんの症状はさらに悪化し、耐えられないほどの腹痛に見舞われていたという。その日未明、陳さんは自宅マンションから飛び降りて亡くなった。机には病院で診察を拒否されたことなどを書いた手紙が残っていた。

 陳さんの息子は16日、「微博」に「父のように病院で診察を受けられず、苦痛にさいなまれている人々がいることを知ってほしい。父のような悲劇が二度と起こらないようにしなければならない」というメッセージを投稿している。
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