韓国の年度別国家債務およびGDPの割合(緑字の数字:国家債務・兆ウォン、白地の数字:GDPの割合・%、黒字の数字:年度)(画像提供:wowkorea)
韓国の年度別国家債務およびGDPの割合(緑字の数字:国家債務・兆ウォン、白地の数字:GDPの割合・%、黒字の数字:年度)(画像提供:wowkorea)
韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)次期大統領当選者が就任後4年目を迎える2025年の国家債務は、1416兆ウォン(約145兆7400億円)に達するという予想が公開された。ユン氏の経済司令塔と参謀陣が輪郭を表した中、経済副首相兼企画財政相候補者として指名されたチュ・ギョンホ(秋慶鎬)“国民の力”議員と、経済首席として有力視されているチェ・サンモク(崔相穆)前企画財政部(財務省に相当)次官による新政府財政政策の方向性も注目される。

100% の最新ニュースまとめ

国会予算政策処によると、2025年の国家債務の規模は1415兆9000億ウォン(約145兆7300億円)と予想される。これは、ことしの国家債務規模である1075兆7000億ウォン(約110兆7403億円)より340兆2000億ウォン(31.6%・約35兆2522億円)も増加した数値である。債務がふくらめば、国民が負担する政府負債の割合も拡大するものとみられる。ことしのGDP(国内総生産)における国家債務の割合は50.1%で、2025年には60%に迫る58.5%になると予測されている。国会予算政策処は2040年には103.9%で、100%を超えるものと予想している。

政権引き継ぎ委員会のアン・チョルス(安哲秀)委員長はきのう(24日)「負債の割合は、数年以内に60%を超えるだろう」とし「だんだんよくない方向に進んでいる」と語った。このように国家債務規模が急激に増加した理由は、新型コロナウイルス感染症により2020年からここ3年間の政府支出が急増したためだ。問題は、収入がともなわないことにより生じる「財政の不均衡」である。

総収入・総支出は2005年の政府集計以降、2019年まで安定的なバランスをなしてきた。しかし、ここ3年間の支出は収入を大幅に上回り、2005年から総収入は年平均で5.5%増加した一方、総支出は年平均で6.6%増加している。

2025年の政府総支出規模は691兆1000億ウォン(約71兆1520億円)で、700兆ウォン(約72兆683億円)に迫るものと推算されている。総収入は618兆5000億ウォン(約63兆6775億円)で、72兆6000億ウォン(約7兆4745億円)少ないことになる。

ソウル大学のアン・ドンヒョン経済学科教授は「新型コロナ事態による拡大財政は避けられないが、韓国は人口が最も急速に減少しているため、財政準則を導入し財政を保守的に運営するしかないない状況だ」と語った。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96