重力レンズ現象を起こしたクエーサー(画像提供:wowkorea)
重力レンズ現象を起こしたクエーサー(画像提供:wowkorea)
韓国天文研究院のアルマン・シャフィエル(Arman Shafieloo)博士とサタドゥル・バッグ(Satadru Bag)博士が率いる国際的な研究チームが、クエーサーの光度曲線を再構成し、重力レンズ現象を起こしたクエーサーを見つける方法を提示した。

クエーサーに重力レンズ現象が起きると、クエーサーのイメージが互いに異なる位置に複数見えるようになる。大型望遠鏡を使わなければイメージを区分するのが難しく、重力レンズ現象が起きたのかどうかを明確に判別できない。

研究チームはクエーサーが重力レンズ現象を経たと仮定し、重力レンズから区分された2つの信号の間にかかった時間を調整した。信号間にかかった時間が実際の時間と異なれば、任意で再構成したクエーサーの光度曲線に大きな歪曲が発生するという方法を利用し、光度曲線に歪曲が小さく起こる時間を求めた。

この方法を利用すれば、重力レンズのクエーサーを発見する可能性が少なくとも2倍以上増える一方、一般のクエーサーを重力レンズのクエーサーと誤って見つける可能性を減らすことができる。クエーサーがイメージの間の明るさや光度曲線の時間差などの情報を持っているという点で正確な距離を測定することができ、現代天文学の難題だった「ハッブル定数の不一致問題」解決の一助ともなる。

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