韓国カカオ・モビリティのリュ・グンソン代表取締役は今月19日、英文で書かれた疑問の手紙を1通受け取った。手紙を送ったのは見知らぬ名前の外国人だった。
発信人は自分をニカラグア共和国駐韓大使と紹介した。手紙には「ロドリゴ・コロネル(Rodrigo Coronel)」という名前が書かれた名刺も入っていた。
コロネル大使は、手紙で自らを「カカオタクシーのビッグファン」と明かした。さらに「韓国に来てから約1年間で、1000回以上カカオタクシーを利用した」と述べた。
昨年2月、韓国に赴任したコロネル大使は、これまで大使に提供されていた公用車を拒否し、自家用車もなく韓国で生活しているという。その代わり、移動時には主にカカオタクシーを利用している。「ノーカー(No car)」政策を擁護するわけではないが、カカオタクシーが便利なので、直ちに車を持つ必要はないというのが大使の考えだ。
コロネル大使は手紙で「カカオタクシーが、私の公用車だ。カカオ・モビリティのサービスが、それだけ素晴らしかったので可能なこと」と感謝の気持ちを伝えた。
コロネル大使が、あえて公用車を使わない理由は、普段から環境に対する自身の哲学と所信のためだ。気候の変動問題に関心の高い大使は、あるメディアとのインタビューで、「日常での不便さがなければ、今の気候問題は決して解決できない」と、自身の信念を語った。
ニカラグアも電力源全体の77%を風力、太陽光、バイオ燃料、地熱、水素などの再生エネルギーから得るほど、環境に高い関心を持っている。
コロネル大使も韓国で、彼なりのやり方で気候問題の解決に力を入れている。韓国のカカオタクシーサービスに大いに満足した大使は、直接リュ代表に手紙まで送り、カカオタクシーに対する愛情を伝えた。
さらに、感謝の意味でリュ代表にニカラグア現地で栽培したコーヒーをプレゼントした。中央アメリカに位置するニカラグアは、世界的なコーヒー生産地として有名だ。
コロネル大使は手紙の最後で、リュ代表に「いつか一度大使館に招待して、ニカラグアコーヒーを飲みながら、もっと多くのことを話し合いたい」と伝えた。
一方、カカオモビリティ側は、お礼の意味を込めて、ニカラグア大使館に贈物を送る予定だと明らかにした。
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