金浦空港が移転で影響も?UAMの拠点を巡る金浦・仁川空港の競争=韓国(画像提供:wowkorea)
金浦空港が移転で影響も?UAMの拠点を巡る金浦・仁川空港の競争=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国国土交通部が推進する「K-UAM(韓国型都市航空交通システム)」の第1次事業は大きな話題とはなっていないが、2024年に都心で行われる試験飛行地域となれば話は別だ。キョンギド(京畿道)、インチョン(仁川)市、ソウル市が競合しているためだ。とくにメインサービスとして注目される、都心~空港シャトルサービスをめぐり、キンポ(金浦)空港と仁川空港は対応の意思を明らかにしている。

金浦空港の移転がどう決定するかが、「K-UAM」の実証に大きな影響を与えるとみられる。金浦空港など韓国の14空港を運営する韓国空港公社はSKテレコム(SKT)コンソーシアムに、また仁川国際空港公社はKTコンソーシアムに、それぞれ合流した。ロッテレンタルコンソーシアムには、仁川市が所属する。

国土交通部と航空宇宙研究院は5月31日、「K-UAM」グランドチャレンジ第1次実証事業の提案書を締め切った。SKT、KT、カカオモビリティ、ロッテレンタルといった4コンソーシアムが参加し、航空機・運航事業者、交通管理、UAM用の離着陸場(バーティポート)といった全分野に参加する意思を明らかにしている。

第1次実証は、参加コンソーシアムの多くを受け入れる計画で、第2次の際に採択もしくは不採択となるコンソーシアムが別れる見通しだ。

航空宇宙研究院の関係者は「首都圏での実証実験には京畿道、仁川市、ソウル市が名乗りを上げているが、ここから選出するのか、あるいは実証地域を総合的に設定するか、国土交通部が判断しているところ。初期のUAMサービスとしてもっとも注目を浴びる都心~空港シャトルサービスは空港を出発地とするが、仁川空港、金浦空港いずれも対応の意思を見せており、同部が検討中」と述べた。


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