中国、ロシアの支援要請を「拒む」…制裁違反にならない範囲内でだけ「可能」

ウクライナを侵攻しているロシアは中国により多くの支援を要請しているが、これに対し中国指導部は「西側諸国がロシアに科している制裁に違反しない範囲内でだけ可能だ」という内容を伝えたと、ワシントンポスト（WP）が2日（現地時間）報道した。

WPはこの日 “中国がロシアの支援要請にイラついている（chafe）”というタイトルの記事で、会談内容に精通した高官たちの話を引用し「ロシア側が中国政府に新たなかたちの経済的支援を提供するよう、少なくとも2度の圧力を加えてきた」として先のように伝えた。

この消息筋たちは「ロシアがどのような要請をしたのか」という詳細は公開しなかったという。しかしある高官は「ロシアがウクライナを侵攻する前にした貿易の約束を維持することと、米国などが制裁を加えている金融と技術支援が含まれている」と説明した。

中国の高官たちは「ロシアは、戦争を支援するための武器と弾薬は要請しなかった」としながらも、“技術・普及品を含め軍事作戦に使用され得る他の品目を要請したのか”ということについては言及を避けた。

中国のある高官は「中国は、ウクライナの状況とロシアに科せられた不法的な制裁に対する立場を明確にした」とし「ロシアの困窮は理解するが、われわれの状況を無視することはできない。中国は常に中国人民の最善の利益のため行動していく」と語った。

WPは「中国と米国の高官たちは『中国は最も重要な戦略的パートナーであるロシアを助けるため困難に直面している』と説明した」と伝えた。また「特に習近平中国国家主席は、制裁を違反せずロシアを財政的に助けることのできる方法を講じるよう、側近たちに指示した」と付け加えた。