月探査事業は2007年にノ・ムヒョン(盧武鉉)政府が計画し、2020年の月探査船打ち上げを進めたが、パク・クネ(朴槿恵)政府がこれを2017年に前倒しした。ムン・ジェイン(文在寅)政府で打ち上げ日程を2020年12月に変えたが、月探査船の重量が問題となり再度2022年に延期。以降、軌道修正作業と最終的な組み立て、試験などを終え、米国への移送を前にした「タヌリ」が6月3日、韓国航空宇宙研究院テジョン(大田)本院でその姿を現した。
「タヌリ」は月表面の撮影、宇宙インターネットの検証、月面極地の撮影などが可能な計6種の機器を搭載した、韓国初の月探査船だ。月の軌道への侵入に成功すれば韓国は、米国、ロシア、日本、欧州、中国、インドと並び7大宇宙強国へと飛躍できる。とくに宇宙インターネット関連の機器には、「BTS(防弾少年団)」の音楽を載せていくための協議も行われている。
「タヌリ」は8月3日、米国フロリダ州ケープ・カナヴェラル宇宙軍施設から、米国の宇宙開発企業、スペースXのロケット「ファルコン9」に載せて打ち上げられる予定だ。月の軌道へ乗せる過程を経て来年1月から1年間、任務を遂行する。
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